「レイ(主人公)と病院、どっちが真実なのか最後まで分からずハラハラ」フラクチャード かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
レイ(主人公)と病院、どっちが真実なのか最後まで分からずハラハラ
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レイ(主人公)と病院、どっちが真実なのか最後まで分からずハラハラして面白かった。
レイはいかにも精神に問題ありそうだし、病院は臓器提供のため誘拐の疑いがありそうな描写で、観てる内にどっちも信用できなくなる。
ぶっちゃけ序盤で「実は妻と娘死んでるんじゃね」と感づいた。しかし、病院の連中が怪しかったので病院側にも不信感を抱く。特に髭面のドクターとマリオ髭の警備員は怪しすぎた。そして、最後の最後でどんでん返し。思った通り、やっぱ死んでたか。エレベーターのシーンで妻と娘がバイバイする所は今思うと感動。永遠の別れを意味してたんだね。上じゃ無くて下に行くってのも死を予感させて悲しい。
妄想の世界でイキイキするお父さん。
現実では冷め切った家族関係も、妄想では逆転。レイが妻と娘のために奮闘する良い父親になる。冒頭のギクシャクした夫婦仲からは想像もできないスーパーヒーローになる。その感じ妻と娘が生きてるうちに出しときゃ夫婦円満になったんじゃ...と思わずツッコんだわ。死んでからようやく父親っぽくなっても遅いで。
酒薬に溺れたダメ親父が、妄想の世界で改心する、ちょっぴり切ないストーリーだった。俺はツライ現実に対面しても、妄想に逃げずにリアルを受け止めて生きていきたい。
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