エクストリーム・ジョブのレビュー・感想・評価
全147件中、1~20件目を表示
チキン揚げが食べたい
この映画を見ると確実にチキン揚げを食べたくなる。実績最悪の麻薬捜査班のメンバーが、密輸組織のアジト前にニセのチキン屋を構えて見張りをするも、チキン屋が繁盛しまくって大忙しに。捜査よりもお店を回すことが重要になってしまう。
ウディ・アレンが2000年代に『おいしい生活』という作品で似たようなアイデアを使っていたのを思い出した。銀行強盗グループが銀行の隣にクッキー屋をオープンし、地下を掘り進めて強盗計画を進めるのだが、クッキー屋が大繁盛してしまい、銀行を襲うことなく大金持ちになってしまうという作品だ。刑事と強盗、立場は違えど同じアイデアに行き着くのが面白い。アレンの作品では本業の強盗を完全に辞めてしまうが、本作の刑事たちは、腐っても刑事で、犯罪検挙の使命を忘れない。捜査はダメでも肉弾戦はめっぽう強いメンバーたちの立ち回りが痛快なアクションコメディだ。
友人にオススメする際、安心して紹介できるコメディ映画
普段、映画を観ないであろう知人や友人たちに、
彼らの知らない知名度の映画で、
面白いコメディ映画を1本教えてちょうだい、と尋ねられたら、
この映画を紹介プレゼンしておけば、まず間違いない。
彼らにとって、生涯最高の1本にはならずとも、
映画を好きになるきっかけの1本には、なっているはず。
そういう安心感が、この作品にはある。
まず冒頭から、主役グループの、
「コ班長グループの5人」が登場する場面から、
ポンコツで、ドジで、おっちょこちょいで、
出世街道から外れたお荷物集団、
という印象のフリを、入念に振り続け、
早々と掴みを獲得。
加えて、無能集団はなぜ署長に招集されたのか、
最大の伏線も張っておく。
序盤のうちに、効いたフリから、予想外の料理店への疑似転職へと大展開。
物語の中盤、ドタバタコメディで二転三転し、散々笑い転がした挙句、
終盤はしっかりと、刑事モノの本筋に話を戻し、伏線も回収。
ラストは、かっこ悪い奴等だったはずの主人公らが、
かっこ良い奴等に代わっており、
痛快さの極致に、観客を誘う。
テンポよくキャラを立たせながら話が進み、
最後の山場の頃には、
主役集団には、愛着しか感じなくなっている。
彼らは、サッカー選手でいえば、
戦術理解度に乏しく、
知能を駆使したテクニックは皆無だが、
最後の、全員スタミナ切れを起こした時間帯の、
フィジカルを活かした運動量や、
球際の競り合いには滅法強い、
体力お化けのエリート選手、といった所だろう。
個人的にこの作品の、一番好きだった箇所は、
普段は憎まれ口を叩くのに、
ライバルの強行犯係たちも、そういう「コ班長達」の、
体力お化けな面だけは、
ちゃんと認め、信頼しているのがわかる、あのシーン。
あの関係性は、「相棒」の特命係と、
捜査一課伊丹達との関係性に似ている。
とても気持ちが温かくなった。
韓国映画は、日本映画に比べて、なんとなーく下世話で、下品で、
汚い感じのする作品が、確かに多いのだが、
コメディだけでなく、全体を通して、こういう、
心が温かくなるような、ハートフルな終わり方をする作品が、
比較的に多い気がする。
そしてそれは、個人的にも相性がとても良い。
この作品も、大いに笑えて満足した。
痛快ドタバタコメディ!笑える!
バキュームキス
何にも考えたくない時に観たい映画シリーズ
昼夜問わず走り回りながらも実績はどん底で、解散の危機に瀕した麻薬捜査班。そんな中、国際犯罪組織の情報を入手したコ班長は、チャン、マ、ヨンホ、ジェフンらの麻薬捜査班のメンバー4人と共に張り込み捜査を決行。24時間の監視を続けるため、犯罪組織のアジトの向かいにあるフライドチキン店を買い取り、偽装営業することに。ところが絶対味覚を持つマ刑事の作るチキンの味がたちまち大評判となり、店が大繁盛してしまう(公式サイトより)。
本作は、観客に何かを問うでも考えさせるでもなく、またありがちなコメディアの中にちょっとほろっとさせる場面を仕込むでもない、ずーっとドタバタ劇が続きます。ご都合主義の脚本も、コ班長をはじめとする捜査班全員が漏れなく無能だが絶対に死なない展開も、全て許せます。何にも考えたくない時に観たい映画です。
何も考えず見れる&ちょっとした伏線の共存
好き
唐揚げ食べたい。
めちゃくちゃエンタメしてた。
オープニングアクトからして、脱力感満載ながらもビッグバジェットを予感させる作り。
しっかりコメディ色を打ち出してくれる。
捜査の一環として唐揚げ店を経営する斬新な展開。これまた繁盛店になり捜査どころでなくなるも、絡め手で大物に辿り着くのだろうと思いきや、一転、倒産と離職の危機が訪れる。この配分がさすがの韓国で、これ以降何が起こるのか分からなくなってくる。
勿論、随所に散らばるコメディ要素は小気味がよい。
リズムとテンポ、脚本の緩急が見事だ。
表題「エクストリームジョブ」とは、この唐揚げ経営に発揮される隠れた才能の事かと思っていたのだけれど、ラストになって覆る。
個人のスキルが紹介され、まさにエキスパートで犯人確保の最前線において最強の集団であった。
そこに至るまでの種巻きも入念で、班長と奥様のやり取りに軽いジャブがあった後の強烈なストレートに胸がすく思いだ。
コメディのテンポが心地よく思えるのは編集の良さだろうし、BGMもいい仕事してた。
いやあ、楽しかったー
そして、大晦日のこの日に、どうやって唐揚げを調達しようか思案する。
しっかり笑えるけど…
シュールボケ、真っすぐなボケなど、あの手この手で笑わせてくれる。
日本映画では見られないけど、日本の人でもしっかり笑える内容になっているのも面白い。
ただ、全体的にテンポが悪い。
チキン屋が中盤メディアに曝された後は中だるみを感じたし、ラストのバトルシーンも無駄に長い。
90分にきゅってできれば4点だった。
アクションえいがということはわかりますが
ギャグの趣味次第
テンポが軽妙
テンポ良いし細部のクオリティに本気で笑える!全体的に敵も味方もIQが低い感じのキレッキレのボケとツッコミは見物。ポンコツだけど強いぞ!を地でいっててアクションも真面目に取ってるし役者のスタイルは良いし、ゾンビのためにホラーの手法をきちんと踏襲しているのも好感触。面白かった〜!しかし「彼は野球部出身だ」のブラックジョークキツすぎて渇いた笑いが出ちゃったな…
チキン
全147件中、1~20件目を表示