「オールドスタイルのホラーですな。」スケアリーストーリーズ 怖い本 マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
オールドスタイルのホラーですな。
先月から個人的にホラー作品強化月間に入ってましてw、気になるホラー作品をちょこちょこ鑑賞してましたが、今作も以前から気になっていた作品なので鑑賞してました。
で、感想は言うと、うん、まぁまぁw
普通に怖いのは怖いです。
でも、典型的なオールドスタイルのホラー作品で、「リング」と「トワイライトゾーン」と言った所でしょうかw
仲間が次々と消えていくけど、何処か青春映画っぽいし、なんとなく「グーニーズ」な感じもする。
原案・プロデューサーがギレルモ・デル・トロなら、邦画のリングも鑑賞済みかと思いますので、「その辺りのテイストを取り入れているよね。絶対!」と思うくらいにリングテイストな感じが盛り沢山w
呪いの元凶となるサラの生い立ちや悲劇的な死により、強烈な呪いを残す描写やステラ達が呪いの原因を調べるのなんて、リングのストーリーに似てるし、ラストの走り行く車を俯瞰で見るシーンはリングそっくりで完全に終わりではないと言うのもリングっぽい。
また、仲間がいろんな怪物に襲われるのもデル・トロっぽい。怪物のデザインもデル・トロが好きそうな感じだしw
監督のアンドレ・ウーヴレダルは2012年の怪作「トロール・ハンター」の監督ですが、それだけでなんかソソられますw
ホラーとしては普通に面白いのは面白いです。
最近では珍しいくらいのベタな感じのホラーで、いろんなフラグを立てるしw
ハロウィンの夜に逃げた先が曰く付きの封鎖された幽霊屋敷と言うのも定番でベタ。
気になったとは言え、勝手に曰く付きの本を持ち出す時点で天罰てきめんですよw
呪われても仕方ないでしょう!と言うくらいにベタですよね。
クライマックスでステラが再び幽霊屋敷に乗り込む際の幽霊屋敷の描写が「機動警察パトレイバー THE MOVIE」のラストの夜の「方舟」の描写に似てるのは気のせいかな?
最初は1968年から始まって、その恐怖は現代でも続いている…かなぁと思っていたら、1968年で完結してたw
なんでアメリカが激動的に揺れ動く1968年なの?と言うのは多分原作がそうなのでとかそれなりの理由があると思うんですが、まぁ弱いと言えば弱い。
でも嫌いじゃないw この辺りの時代設定もオールドホラーテイストなんですよね。
ツッコミどころはまぁそれなりにありますよねw
・近所と言えどトランシーバーって、そんなに電波飛んだっけとか
・ラモンを追い回す怪物って物理的攻撃効くの?とか
・ステラとラモンを留置場に入れた警察官のターナーって完全にとばっちりやんとか
・ステラとかを追いかけ回したトミーが最初の犠牲者になったけど、あとのスタジャンブラザーズは?とか
・チャックの姉のルースが最後は正気に戻っているのはちょっとどうなの?とか
・サラが拷問される様子の録音された筒が残ってるのはどうして?あんなヤバい物を記録物として残しているのってどうなん?とか
チャック役のオースティン・ザユルは主人公でないけど古い感じの主人公っぽい。
また、チャックが追い回された怪物が一番怖い。
あんなのに追い詰められたらもうアカンって感じw
あの真っ白でだるんだるんwとは思わなかった。
オバQのオバサン版リアルって感じw
もう、すんごい怖いです。
ラモンを追い回した怪物はなんかちょっとギャグになってるw
定番系な感じのホラーで鑑賞前の怖い本のイメージからはちょっとかけ離れた感じはあります。
怖い本と言うよりかは自働書記の予言書みたいな感じで呪いではなく、怪物に殺される(連れ去られる)。元は児童書なので、こうなのかなぁと言う感じ。
また、呪いの大元となるは貞子の様になかなか悲劇な運命の女の子なんですが、どうもラストまでの活躍が薄いかな。
といろんなツッコミをしながら、肩透かしはありますが、まぁまぁオッケー。
あんまり期待せずにハードルを上げずに観るとそれなりに楽しめますw
ベタではありますが、何処か懐かしい、定番のホラー作品として如何でしょうか?
おさみんさん
コメントありがとうございます。
はい、おっしゃる通りです。いろいろ書いてますがツッコミどころが面白い訳でしてw、それを書いていながら怖くて、ツッコミどころを感じさせないくらいのクオリティーも求めてしまっているんですよね。
また、お暇な時にでも覗きに来て下さいね。