劇場のレビュー・感想・評価
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正直すぎる若もんの姿
なかなかよかった!若い売れてない劇作家が駆け出しの演劇女優と出会い、同棲して、別れる話し。
又吉直樹の小説を題材にしてて、底辺のどうしようもないけど正直に熱く生きる人間を描いていて、共感できるし、セリフや間の持ち方が自然。
ラストはここで切って欲しい!ってとこでだらっと続く場面はあったけど2時間くらいに収めようとしたのかなって思えるくらい。
最後の劇場のシーンはベタに思えてエンドロールの閉め方としては象徴的でよかった!
King Gnuの井口くんが
出演してるってだけで観ました。客寄せパンダ状態(。=`ω´=)
CASTにあれだけでかく載せた割に出演時間わずか数分以下。全体的に抑揚もなくダラダラ感が最後まで続く感じ。劇中に出て来る演劇自体も感動する様に寄せてるんだけどこっちからしたら全く意味不明。演劇の描写ってムズいと思う。おまけにヒロインの女の子の演技が大根すぎる。泥酔したシーンとか残念過ぎ。途中寝てしまった。とにかく今年見た映画ワースト1決定
山崎賢人君は勿体なかったな。
劇場受難の年の素敵な劇場でした
オトコにはそれぞれの〈沙希〉がいるかもしれない
2点はキャストの顔面偏差値のみへ評価、つまらないです
7年振りの感動の作品でした‼️
久々に本当に心から感動しました。
作品を手掛けた皆さんに感謝しきれません。素敵な作品をありがとうございます。
何よりも山﨑賢人さん、過去の作品は沢山観ていますが、今回も演技が大変上手で本当に素晴らしいです。
はじめは窪塚洋介さん?瑛太さん?みたいな雰囲気もあり
でもやっぱり永田という別の人間で、雰囲気がとてつもなく恐ろしく独特な感じも今までの山﨑賢人さんとは思えません。
暗く淀んだ赤い瞳、冷たくて寒気を感じる様な恐怖もありました。
でも途中何度か永田の笑顔を見れた瞬間、やはり山﨑賢人さんにしか出せないエネルギーというか、キラキラ眩い物凄い破壊力で打ちのめされました。
その後、Amazonプライムで3回観ました。
中毒性がある、魅力的な映画だと思いました。
まさに、生涯忘れられない映画の一つになることと思います。
また、私は観ていて勇気を与えられました。
観る人の心の奥深くにまで突き刺さるような、そんな映画です。本当にありがとうございました。
面白いけど、リアリティがない。
さきは、不器用な永田が愛おしくて、自分が理解できない考えや話しができる永田のことを才能があると尊敬していた。
永田は、さき以外の人の前では、自分のプライドや存在意義を守ることに必死で、他人を否定したり、自論を言うことで自分を守る必要があったけど、さきにはそんなことをする必要もなく、さきのいる部屋は永田を守ってた。
全く違うもの同士だけど、お互いにとって、何か足りないものを補ったり、満たしてくれる関係だったんだと思う。
全然違うけど、関係が合致する2人の関係が面白かった。
けど、リアリティさは足りない部分が多々あって、演じてる役者さんもこのセリフ、演技、シーンは気持ち追いついてるのかな?きついだろうな。と思う部分がありすぎた。
さきが純粋な性格なのはわかるけど、社交性ある人間であそこまでの人はいないだろうなと思った。
あそこまで社交性があったら、もう少し怒る悲しむの感情は待ち合わせてると思う。
社交性が低くて、自分が悪いのか相手がわからないひとはいると思うけど‥。
それに、さきの怒り方にもリアリティがなかった。
女の人だったら、あれされたら、かなりの長い時間黙り込むか、出て行くか、ヒステリックになるだろうなというシーンも、簡単に口を聞いて話してたので、いくら優しい性格でもそれはないだろう‥と思った。
女優の松岡さんの演技に問題という話しでなく、脚本が中々辛いものあるな〜‥と何度も思った。
その他にも、人間はそんな感情の動きしないだろというシーンは多々。
さきのお酒の量が増えるまでの流れも違和感。
リアリティさが足りなくて、2人の関係性で描きたかったのかなと思われるものが描かれてない。
さきと比べて、永田は出演時間の割には、セリフや感情にリアリティさがあった。
それ以外にリアリティはない。
リアリティさがあったら、もう少し感情移入できたかなと思う。
エンドロールが終わるまで。
心えぐられる純文学の世界
作品が醸し出す空気感が好き。余韻も続く。
贔屓目ですが…
世界観が溢れ出ていた。 途中に入ってくる感情のナレーションが又吉先...
世界観が溢れ出ていた。
途中に入ってくる感情のナレーションが又吉先生らしい詩的な文でよかった。
感情の表現が凄い分かりやすくて大袈裟に表すっていうのがこの作品らしくて味が出ていた。
舞台を小さな劇場で表現していたのは最初から最後までだったのかもしれない。
「演劇で出来ることは現実でも出来る」
この台詞は1番印象に残った。
そこからまさか映画の世界から劇場の世界にする表し方は驚かされたし圧倒させられた。
急な展開が起きてさきちゃんはひたすら涙してごめんねって、あまり状況理解できなかったけど感動した。
話は理解するのがなかなか難しい作品だったけど展開についていくのに感情が溢れ出て奥深い感想を説明しにくい作品だった。(いい意味で)
#55 なんで女性はダメ男に弱いのか
家賃も生活費も家事も全部女性に丸投げでも生きていける男がこの世にはどれだけいるんだろう?
見てるとホント腹が立つが自分もそういう経験があるので何も言えない。
日本の男は見栄っ張りが多いからダメな自分を認めたがらない。
ラストの演出で永クンとサキちゃんのお話は全ての人の物語だということがわかった。
な~めて~た~
いつの間にか引き込まれていく世界観
行定勲と又吉直樹の感性が融合すると、こんな素敵な映画が出来るんだ、と素直に思える作品。
ストーリーは良く言えば、片や芝居に片や恋に一途な二人の純情可憐な物語だが、悪く言えば、売れない演出家のヒモ男といつまでも夢を諦めきれないメンヘラ女の恋愛ごっこ。
それぞれが相手の幸せの妨げになっている事を自覚しつつも自分自身の心の拠り所を求めて離れられない、もどかしい関係。
そんな話は現実世界にも普通に転がっているし、大抵は不幸な結末しか招かない。本作でも二人は結局別れてしまうのだが不思議と爽やかな気分にさせてくれる。
恋愛ものなのにキスや抱き合ったりする場面はおろか、身体的接触すらほとんど無いプラトニックな展開なのが良かったのかも。
シニカルな作風で前衛的な芝居にこだわり続けてきた永田(山崎賢人)が、そんなものは置き去りにして沙希へのストレートな想いを自らが演者となって、舞台上で語り、それを観客席で観覧していた沙希(松岡茉優)が、彼の最初で最後の自分への直接的な告白に感激して涙する。
原作には無いこの場面が物語を一層心に残るものにしている。(メタフィクションという技法らしい)
本当に感傷的な気分にさせてくれる素晴らしいラストシーンだと思う。
若手きってのイケメン俳優・山崎賢人がしがない舞台演出家を演じるというので鑑賞前は違和感ありまくりだろうと思っていたけど、冒頭から変人ぶりが板についているといわんばかりの怪演(快演)。
松岡茉優も健気で朴訥とした役は本当に上手い。「蜜蜂と遠雷」よりこちらの方が断然いい。
というか男にとって、沙希みたいな彼女は理想形だろうなあ。可愛くて、甲斐甲斐しく尽くしてくれて、どんなワガママ言っても優しく受け止めてくれる。バイクで走り回る永田に構って欲しくてキャッキャッとはしゃぐ姿があまりにも可愛い過ぎる。
でも、そんな子に「あたし、お人形さんじゃないんだよ」と言われたら、精神的ショックは計り知れないんだろうな。
「ここが一番安全な場所だよ」というのも深く刺さるセリフ。
コロナ禍の影響で松竹が配給元から外れて上映館が大幅に少なくなってしまったのが本当に勿体ない。
私は映画館とAmazonプライムビデオと両方見たが、自分もそこにいるかのような没入感を味わえる映画館のスクリーンで見てこそ、あのラストシーンの感動はより伝わってくる。
本来は切ないストーリーなんだけど、見終わった後にじんわりと押し寄せる爽快感が心地良い秀作。
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