劇場公開日 2020年7月17日

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「結論「面白かった!」」劇場 ラピスアーテルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5結論「面白かった!」

2020年7月21日
iPhoneアプリから投稿

班だった模様が少しずつ広がり最後には紙一面を覆い尽くす程、真っ黒に浸食していく。

自分に足りない物を埋めてくれる存在。
その人がいるから、なんとか立っていられる。

それが当たり前になれば、やがてその人は
身の回りを世話してくれる家政婦となり、
病んだ心を癒してくれる人形となる。

壊れたカラクリを無理やり動かした結果、
ネジがはずれ、バラバラになり、気がついた時には元には戻せない状態になっている。

才能がある人とは自分の未熟さや才能の無さを認め、努力を惜しまない人。他者の意見を尊重し、称賛できる人。

もちろん、永田はどちらにも当てはまらない。

本人にもそれは分かっていた。
だから、永田は自分のことをスゴイと言うサキの言動が信じられず、キツく当たったんだろうと容易に推し量ることは出来るが、全くもって許容できる対応とは思えない。

不器用を言い訳に自分を正当化し、多くの人の人生をむちゃくちゃにする。
全く共感出来ないが、教訓を得るには多くの学びがある作品だったと感じた。

【まとめ】
総括すると、タイトル通り「面白かった」の一言です。

136分と長めの作品ですが、体感としては90分くらいの感覚でした。
最後のシーンは見応えがあるので、最後迄見る事をお勧めします。

個人的見解が大いに含まれたレビューになってしまったが、感じ方は人それぞれなので、作品をご覧になってから批評されることを推奨致します。

ラピス・アーテル