「とても切ないラブストーリー」劇場 ごぶさんさんの映画レビュー(感想・評価)
とても切ないラブストーリー
語りのセリフは又吉の原作通りに冒頓としているというか、ちょっと文学っぽいセリフが、まず掴まれました。
だんだん出会い、二人が付き合っていく中で、それぞれの思いがある中、打ち解けていけない切なさが出てきて、すれ違い、そして空回りしていくストーリーに、とてももどかしさを感じてしまいました。
同じ方向に向かっていく様にいけばと思ってみていましたが、やはり現実には難しいもの。
その切なさ感というか、ハラハラ感というのを持ちつつ、エンディングに進んでいきます。
ラストシーンは、たぶん小説では端的な展開だったのではないかと想像しますが、
ここは映像のチカラ、映画のチカラで、私は「おーお、こう来るか。。」と驚きとやられた感があります。
一方の思いだけでなく、もう一方の気持ちも感じ、それらが成熟しないもどかしさ感がこの映画の醍醐味でしょう。それが感じられれば、この映画はとても面白いと思います。
お勧めします。
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