「難民なるということとは」ミッドナイト・トラベラー ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)
難民なるということとは
難民という言葉は知っていても、難民を知っているという人は少ないです。
この映画は、難民に降りかかる現実を知ることができるドキュメンタリー映画です。
この映画は、スマートフォンで撮影されています。
上映時間は、87分ですが、映像がブレまくるので、スクリーンから離れた席から鑑賞することをお勧めします。
タリバンは、アフガニスタン国民にタリバンになるか、殺されるか、難民になるかという選択を強いて、支持者を増やし、米国を追い出しました。
米国は、大統領は守りますが、アフガニスタン国民を守れず、アフガニスタンから追い出されました。
登場人物は、このドキュメンタリーを撮影したハッサン・ファジリ、妻で女優のファティマ・フサイニ、長女のナルギスと次女のザフラです。
ハッサン・ファジリは、映画監督になり、カフェを経営し、タリバンから抜けた元タリバン指導者という映像を撮影し、公開し、タリバンから死刑を宣告されます。
この映像に出演した元タリバン指導者は、タリバンにより処刑されます。
ハッサン・ファジリの親友で、タリバンになったハシェミが、ハッサン・ファジリに
身の危険を伝えます。
ハシェミは、投獄され、獄死します。
ハッサン・ファジリ一家は、タジキスタンへ逃亡しますが、難民申請が認められず、アフガニスタンのマザリシャリフに戻ります。
ハッサン・ファジリ一家は、イランのコム、トルコのイスタンブールへ自動車で
移動します。
ハッサン・ファジリ一家は、ブルガリア、セルビアへ徒歩で密入国します。
ハッサン・ファジリ一家は、ハンガリーへ向かいますが、トランジットゾーンで留め置かれます。
トランジットゾーンは、国境沿いの金網に囲まれた幅十数メートルの区域です。
ハンガリー政府は、難民の入国を認めず、難民をトランジットゾーンで、拘束します。
日本政府も同じようなことをしています。
2021年3月6日、名古屋出入国管理局で収用中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(33)が死亡しました。
国と都市を把握していると、5600kmという距離の遠さが理解できます。
4000ユーロは、約50万円です。
パレスチナ問題を含む、難民問題は、難民だけが居住し、世界が支援する国家でも樹立しない限り、解決策はないと感じています。