「ドリトルありきで映画は保たれていた」ドクター・ドリトル 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
ドリトルありきで映画は保たれていた
動物達と言葉を交わせるドリトル先生と少年、動物達がイギリス女王の病を治すエデンの樹を探しに向かう。
ドクター・ドリトルと言えばエディ・マーフィー版を思い出す訳だが、これはこれ単独で楽しめる。
動物を殺せず、ドリトル先生の助手となる少年や女王陛下のお使い少女を登場させる事により、観ている少年少女達にも感情移入させる事には成功している。全体的に家族で観たい映画には成っていた。
ドリトル&動物の活躍はワンピースを思い出す。
しかし、ドリトル一行を邪魔する悪役、マッドフライ側達の行動がウザく(登場回数が多く)、冒険劇のテンポの良さを邪魔していた。
邪魔だけすれば良いものの、一緒にエデンの樹へ向かわなくても。頭悪い悪役&それに付き合わざる得ない主人公達って時間的に観づらいのですよ。
女王側の話は勧善懲悪もので物語的に淡白なのは家族向けにて仕方ない所は分かるが、展開が古臭くもう少しどうにかならなかったものか?
どう見ても動物と話せるドリトル一行が居なければ、女王の命を助ける為に不思議な実を捜しに海洋へ向かう他の映画でもある様な冒険活劇に過ぎない。
ドリトル一行におんぶに抱っこである。
オリジナリティは無い。
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