「ちょうどいい感じの最高のインド映画!!」ヒンディー・ミディアム Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょうどいい感じの最高のインド映画!!
少し、ほろっと、少し、笑えて、2時間10分余りの幸せにしてくれるちょうどよい映画。
オープニングに際して、主人公のラージとミータの2人の馴れ初めを軽いノリのラブソングを流しながら紹介する映像から始まる。
amazon.comではすでにプライムビデオで配信されていて、映画紹介によると社会問題の"シットコム"とまず説明されていた。シナリオ自体、日本でもよく取り上げられている、お受験をテーマに1組の夫婦が子供のために悪戦苦闘をする、いわば、究極の
"They leave no stone unturned to achieve this goal"
となるアットフォームな物語として成立している。
個人的には、笑いのツボは夫婦2人して学校の面談を受けるときの服装が、奥さんのミータさんが、メガネがプラダでネックレスがグッチ、そしてイヤリングが? とにかくブランドがばらばらで、"なんですか?" というようなコーディネイトをしているのところが笑いのツボそのもの。あくまでも子供のためを思ってのことと思うが......?
低所得者のふりをするためにラージ夫婦は、下町に住まなくならなければならなくなった時に何かと世話をしてくれたのが、シャームおじさん夫婦で彼らも同類と端から思っていたので、無償の助けを差し伸べる最後の最後までいい人たちでした。
この映画おかしいのは、いつものインド映画のダンスシーンがほとんどなく、都会の真ん中に引っ越したのでパーティを開いたとき旦那さんのラージさんが気持ちよく踊っているとミータさんがヒューズを落としてしまうという扱いを受けてしまう。でも最後には別の形で出てきます。
夫婦の娘ピアちゃん。下町でネズミなんて出てくる汚い家に住むものなら、普通の子供なら泣き出して、駄々をこねるものだが、この子、ラージさんの子供ともすぐに仲良くなり、他の下町の子たちと一緒に楽しく遊んでいる屈託なんて言葉を微塵にも感じさせない、いい感じのかわいいお嬢さんです。ほっこりさせられます。
話の頭から、かかあ天下で尻にひかれっぱなしのラージさん、ラストは男らしさを見せてくれました。めでたし、めでたし。