「純粋に映画1本としてストーリーを追うのは諦めたほうがいい」犬王 かずくんさんの映画レビュー(感想・評価)
純粋に映画1本としてストーリーを追うのは諦めたほうがいい
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そもそも話の語り草から、
「琵琶法師達の唄が堪能できるんだろうなぁ」とワクワクしていたのだが、
突然路線がロックになっていったり、
明らかこの時代にない楽器が聞こえた時点で、
残念ながら眠気との闘いになっていた。
話一本として追えない。
主人公が幼少期に父を亡くし、
幻影に囚われているシーンなんか早々に切り捨てられているし、
伏線の回収もない。
犬王の呪いもあんなロック調で解けるような代物か?
エンドロールでアヴちゃんが出ていることを知ったが、
流石の音域だからこそのシャウトとしゃくり。
「最早純粋な『語り物』ではない」時点でかなり減点。
声の違和感はないし曲もいいのだが、
あまりに時代とのミスマッチが酷すぎる。
友魚との掛け合いもまともになく、
知らぬ間に仲良く舞台の上ではっちゃけ、
知らぬ間に犬王が死んで友魚の首が飛ぶ。
…僕は一体何を観に行ったのだろうか。
これが「ロックが楽しめる映画」だったらいいものの、
和の曲に対して和の要素を欠落し、
話として脈絡もクソもないものを見せられてもなぁ…。
作画から惹かれたのに、
それすら霞む勢いなのは宜しくない。
因みにウトウトした原因の一つは、
犬王が二度同じ話は語らないと言われながら、
聴衆が「でっかい鯨」とコーラスを戸惑いなくした場面から。
「うん、話めちゃくちゃ」とか思ったよね。
結局何言いたいかわかんないし、
最後だけなんかいい感じの雰囲気醸し出したけど、
僕みたいにストーリーしっかり追う人には絶対にオススメしない。
和の感じは何処へやら…
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