「でっかいクジラ♪」犬王 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
でっかいクジラ♪
SARUの創立10周年を記念して劇場公演ですと♪
犬王好きにはありがたい(^。^)
配信でタダで観られるのに、劇場に行っちゃう作品です。
まるで大好きなアーティストのライブに行く感覚で出掛けました♪
原作は吉川日出男先生の
「平家物語 犬王の巻」
能で大成した観阿弥・世阿弥親子と同時期に活躍した能楽師「犬王」
この作品が上映された当時は知りませんでしたが、実在の人物なんですよね。
しかし、犬王の活躍は、義満による思想統制の為「平家物語」が正史とされるタイミングで抹消されてしまう。
犬王の作品は全く残されていません。
謎に包まれた能楽師。。。
そんな犬王にスポットを当てた作品です。
異形の子・犬王と、盲目の琵琶法師・友魚が、600年以上も前の日本で、スターとして成り上がっていく様子を大胆に解釈し、痛快に描いたミュージカルアニメーションの傑作!
能楽堂の閉鎖的な空間ではなく、河原や橋の上、清水寺などで繰り広げられるパフォーマンス。
犬王と友魚の圧倒的でド派手なライブが見所です!
まるで室町時代の野外フェス!
私もあそこに行きたい!そんな思いに駆られました。
まだ、古典芸能と化していない時代の能の躍動感の表現力がお見事!
庶民の娯楽として愛されていた事も伝わってきます。
逆境を跳ね除ける2人のパフォーマンスが、人々の心を徐々に掴み、熱狂的な人気が渦になって広がっていく様はワクワクします!
いつの時代もスーパースターって数奇な運命をたどるというか、悲運を背負っているようで。。
しかし、友魚も犬王も、悲観する事なく自らの人生を切り開いていく様が、最高にカッコ良いのです!
大きく分かれた2人の決断。
友魚の最期は胸が締め付けられました
( ; ; )
決裂したように見えた2人の人生。
しかし、時空を超えて又巡り合い、はじめて出会った時と同じ会話を交わし、再びセッション出来たシーンには安堵の涙。。
キャラ原案は松本大洋先生。
大ファンなので、先生の絵が動いているだけで又、涙( ; ; )
ぽっぺの渦巻きも嬉しい♪
タイトル「犬王」の犬の文字のデザインも、犬王の異形の姿を模していて
痺れます♪( ´θ`)ノ
アヴちゃん、未來君の歌声と、音楽担当の大友氏はさすがの仕事っぷり!
魅力的な楽曲と歌声で楽しませてもらいました。
ロック色強めだし、ダンスや体操選手のようなアクロバティックな描写は、やや飛躍し過ぎた感は否めませんが。。
当時の人々が受けたであろう衝撃を体感出来た気がしました。
何度も観られる作品です♪
イイねありがとうございました😊おっしゃるとおりですね 歴史は為政者に都合の良い文書のみしか残ってないので
実際は 知られていない人物 知られてない埋もれた出来事たくさんありそうですね 幕末より前は 写真すらなかったので・・・能の躍動感良かった ロックというかパンクというか それ琵琶とかじゃなくてエレキギター🎸だろ❗️という飛躍も 飛躍しすぎて かえって良かったです。実在の人物はそれはそれで言語体系、今と違うでしょうから興味深いです。そもそも 昭和50年台と令和の現代ですら 言語が変わってますので長文すみません。