「めっちゃ良かった。泣いた。」犬王 ナオさんの映画レビュー(感想・評価)
めっちゃ良かった。泣いた。
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友魚は「俺達はここにいる!」って言って散っていって、
犬王は、守るべきものの為に道化になった。
この作品の何が優しいって、
犬王に投げられていたはずの、罵倒、侮蔑の場面がほぼ描写されず、
友有を失った事を知って絶望したであろう場面を描かず"歴史に残らなかった"っていう表現にしたとこだと思う。
(友有を失った犬王が、ライバルに勝てる筈が無いもん、そうなるわ …っていう無常感は半端ない訳ですが…)
もうね、それに気付いた時ぎゃん泣き。
友魚が「俺達はここに居る」って言い続けてる段でボロボロに泣いてんのに、もう涙が止まる訳もなく…。
友魚はさ、めしいじゃん。
だから「俺達はここに居る」って言い続けられたんじゃあないかな。
「俺達を見ろ」って気持ちもあっただろうけど、
「俺達がここに居て何が悪いの?」って気持ちもあったと思う。
犬王はさ、多分小さい頃から心無い言葉を投げられて来てて、この世は地獄だって思ってただろうし、友有を守らなきゃって思ったんだと思う。
悲しくて、苦しくて、辛くて、やりきれない話だったけど、
友魚のことを、犬王が迎えに来てくれて良かった。
きっとすごくすごく探したんだよね。
めっちゃ泣いた。
辛くて悲しくて、めちゃくちゃに泣いたけど、
映画館から家までの電車の中でも泣いちゃったけど、
やりきれなかったけど、
友魚が「俺達はここに居る」って言ったのを、
忘れない。
って思った。
この映画を作ってくれて、ありがとうございます。
って思った。
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