もったいないキッチンのレビュー・感想・評価
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食品廃棄問題だけではなかった!
オーストラリアからやってきて日本のフードロスの現状を見つめる。といった内容だったが、最初の東京ではまさしく食品問題提起。賞味期限と消費期限は違うんだよな~と朧げな記憶で観てしまったが、なんと日本で年間643万トンもの食料が廃棄されている事実。簡単に言うと、日本人ひとりが一日におにぎり一個分の食品を捨てているということらしい。
あー、今では貴重なおにぎり。そんなに捨ててなーい。などと言ってみても、コンビニの弁当廃棄、飲食店、農家から出荷されても傷モノは廃棄。色んな要素が集まってのこと。再処理場ではブタの餌にしている光景も映し出されるが、まだまだ足りないみたい。
最初のエピソードはよくTVでも放送している内容なのだが、やがて大阪あいりん地区でのホームレスの問題、福島での放射能汚染の問題、エネルギー問題などなど、食品を通じて数々のテーマをも描きだしていた。また、農業と資本主義が相いれないという言葉もでてきた。さすがにこれらの問題は深くは掘り下げてなかったし、食品ロスの解決策もヒントを提示するに留まっている。
ロードムービー風でもあるドキュメンタリー。この形式はけっこう新鮮。自分的には廃棄なんてしてないし、改めて考えるほどでもなかった。なんせ「勉強熱心、仕事熱心、出された物は全部食う」というセントルイスの昭和一桁生まれの定義を守ってるから・・・まぁ、とにかく、「もったいない」という世界に通用する日本語。東京オリンピック誘致のための「おもてなし」よりもいい言葉。大切にしたい・・・ただ、虫を食べるのだけは勘弁。
う〜ん…
はじめ、企業の食品廃棄にメス入れていて
引き込まれていったが…
途中から生産者側の廃棄にいき…
その後、やむを得ないんじゃない?って言う
廃棄にまで切り込み出した…
そこで気持ちが離れた…
生産者側の廃棄を取り上げていたらきりが無い…
それは家庭菜園で育て食べ切れなかった野菜と一緒かなと…
金が動き食品を調理し価格を変えず捨てる企業に対して
メス入れる映画かなと思っていた。
映画を通して個々が出来るコトに関しては伝わったが、
監督自身も言ってたが目的見失う映画だった…
視点を狭めるべきだったかな…
もっと身近でシンプルだと考える
生ゴミを減らす工夫が第一歩、ホームページの平野レミさんの言葉が一番うなずけた。
フードロスに対しての取り組みはイベントじゃない。
自分の隣にあるもっと身近で、誰もが簡単に出来る事でないと!
あたり前に大切なこと
最近、同僚とランチをしていて思うこと。食事を残す人が多い!そのたびに不愉快な気持ちになり、もうこの人とはランチしたくないなぁ〜と思ったりします。
自分がケチなのか、卑しいのか?とか、そのたびに食べ物のことを考えていたのですが、そんな私に明確に答えを突きつけてくれた映画です。
食べられるだけ、頼みなさい。あなたが残したご飯は、捨てられるんだから。
ほんっとに、もったいない!
幼い頃、優しかった祖母が唯一怖い顔をしたのは、お茶碗に残したご飯粒。
「コメはな、一粒だけ作るなんてできん。お百姓さんが一生懸命作って、束になって、やっと一杯の茶碗分ができるっちゃ。だから、一粒も粗末にしたらいけん」
その言葉はやっぱり宝物だった。家族にも徹底して、ゴミを出さないキレイな食べ方を言ってきてよかった。
こんなふうに、食べ物を大事にする人たちと出会いたいな〜
地球少年、メチャ会いたいです!
虫好きの私にとっては、一石二鳥。
すごい若者がいるな〜って、とにかくわくわくしました。
食糧について深く考える機会をくれた貴重な作品
ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんが受賞の翌年に日本を訪問したときに「もったいない」という言葉を知ったそうだ。この言葉に感銘を受けた彼女が「MOTTAINAI」キャンペーンを展開したことで、「もったいない」は世界中に知れ渡ることとなった。
ジョン・レノンが傾倒した「禅」という言葉を説明できる日本人は少ないと思うが、「もったいない」という言葉は殆どの日本人が説明できると思う。それは本作品の中でも触れられている通り、価値の遺失であり、機会の損失である。
本作品は「もったいないキッチン」というタイトルだから「もったいない」の対象は食糧ということになる。毎年恵方巻きが大量に捨てられているというのはニュースで見たが、実は本作品を見るまでは、食料の廃棄状況をグロスの数字で知ることはなかった。
日本では1日にひとり当り130gの食糧が廃棄されている。おにぎり1個分だ。日本の人口は1億2596万人だから、毎日1億2596万個のおにぎりが捨てられているという訳である。年間643万トン。東京都の年間の食糧消費量と同じである。
ユニセフの発表では、2018年で飢えに苦しむ人々は8億2100万人、そして1億5000万人以上の子どもたちが発育阻害にあるとされている。多くの子供たちが餓死している一方で、まだ食べられる食糧を大量に廃棄する国がある。それこそ本当にもったいない。
廃棄される主な原因は食品の期限の問題である。生鮮食品を除いて、スーパーで売られている食品や惣菜などには賞味期限や消費期限が記載されている。前世紀は製造年月日だったが、製造工程が長いものはどの日を製造年月日にするのか不明確ということや、期限表記が主流の海外の食糧輸入時に製造年月日を義務化するのはおかしいという外圧などがあって、製造年月日ではなく期限表記となったのだ。
外食も中食(なかしょく=コンビニ弁当など)も一番怖いのは食中毒事故を起こすことである。賞味期限、消費期限を守るのは絶対だ。従業員にも食中毒を出すことは出来ないから、必ず廃棄をしなければならない。それは企業や店を守るためであり、自分たちの生活を守るためである。賞味期限を少し過ぎたくらいなら食糧として大丈夫であることは承知しているから、廃棄は心苦しいことなのだ。
キッチンカーは日本各地を回り、様々な事情を取材し、人々のいろいろな取組を紹介する。生ゴミを肥料にする食糧リサイクル活動、化学繊維やペットボトルで自動車を走らせたり再度ペットボトルや化学繊維を作る活動、野草の知識を受け継いで自然から食べ物を調達するといった個人的な活動まで、人々はそれぞれの考え方で環境破壊を防ぐために取り組んでいる。そして監督からの「それで食糧ロスの問題が解決すると思いますか」という問いが繰り返される。
大きな政治問題を個人の意識の問題に矮小化しているかというと、そんなことはないと思う。社会構造が食品ロスと食糧格差、環境破壊を生んでいるから、個人の活動には限界がある。国内の問題だけではなく世界協調が必要だから、世界の政治家のレベルが今よりも数段高度にならないと実現できない。政治家のレベルは選挙に左右されるから、有権者のレベルが向上しなければならない。自分たちへの利益誘導よりも世界がよくなるために投票するようにならなければ、政治の向上は実現できないのだ。餓死する子供を救う政治家に投票するのか、見殺しにする政治家に投票するのか、最終的にはそこに行き着くだろう。個人の意識が世界を変えるのだ。
食糧ロスの問題だけでなく、食糧を包装するプラスチックの廃棄の問題、原発による食糧の汚染の問題、世界の食糧危機の展望など、食糧に関連して扱われたテーマは多岐にわたる。ニコニコと笑顔を絶やさない人のよさそうな監督が人の話を聞くだけの映画だが、出てくる人たちの話に真実があった。特に精進料理の心を説明してくれた僧侶の率直な話には涙が出た。食糧について深く考える機会をくれた貴重な作品だと思う。
もったいないエトセトラ
行き着く先はいつも、利他の亡失
全ての命への敬意
目には見えないモノへの想像力の欠如
文明社会に呑まれた20世期+α
そろそろ気付いて、摂理と節度で乗りこなせない?
もうこういう映画や社会、全然マイノリティじゃない!
コロナが顕にした事実の1つ、浅はかな人間中心主義こそ無駄の温床。
無駄に害悪もセットだもんで、手に負えない。
でも、気付けた!
変われるチャンスも訪れた!
だからまず、、こう言う映画を観てみることからでも始めてみてほしい。
はちどりの一雫。
1億人の大河となれ。
知るべきことが沢山!
食品ロス削減には大いに賛成!でも、その現状は?解決法は?
精進料理、野草、昆虫食、地熱活用、コンポストなど、世の中にはまだまだ知らない事が沢山あるのだと実感しました。テンポ良く進む物語には、現状&解決策だけでなく楽しそうな料理法や人との繋がりなどもあり観やすかった&分かりやすかったです。日本を舞台にして下さって、ありがとう!
#もったいないキッチン
#FRaUSDGs
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