劇場公開日 2020年8月8日

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「食品廃棄問題だけではなかった!」もったいないキッチン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5食品廃棄問題だけではなかった!

2020年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 オーストラリアからやってきて日本のフードロスの現状を見つめる。といった内容だったが、最初の東京ではまさしく食品問題提起。賞味期限と消費期限は違うんだよな~と朧げな記憶で観てしまったが、なんと日本で年間643万トンもの食料が廃棄されている事実。簡単に言うと、日本人ひとりが一日におにぎり一個分の食品を捨てているということらしい。

 あー、今では貴重なおにぎり。そんなに捨ててなーい。などと言ってみても、コンビニの弁当廃棄、飲食店、農家から出荷されても傷モノは廃棄。色んな要素が集まってのこと。再処理場ではブタの餌にしている光景も映し出されるが、まだまだ足りないみたい。

 最初のエピソードはよくTVでも放送している内容なのだが、やがて大阪あいりん地区でのホームレスの問題、福島での放射能汚染の問題、エネルギー問題などなど、食品を通じて数々のテーマをも描きだしていた。また、農業と資本主義が相いれないという言葉もでてきた。さすがにこれらの問題は深くは掘り下げてなかったし、食品ロスの解決策もヒントを提示するに留まっている。

 ロードムービー風でもあるドキュメンタリー。この形式はけっこう新鮮。自分的には廃棄なんてしてないし、改めて考えるほどでもなかった。なんせ「勉強熱心、仕事熱心、出された物は全部食う」というセントルイスの昭和一桁生まれの定義を守ってるから・・・まぁ、とにかく、「もったいない」という世界に通用する日本語。東京オリンピック誘致のための「おもてなし」よりもいい言葉。大切にしたい・・・ただ、虫を食べるのだけは勘弁。

kossy