劇場公開日 2019年10月19日

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「翻訳の仕事」ドリーミング村上春樹 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0翻訳の仕事

2019年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『完璧な文章などどいうものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね』をどう訳すかを通して、翻訳者とは何かを示す作品なのね。

作中で『村上が何を言っているのか解らないところがある』って翻訳者の人たちも言ってて、「そうなんだ。君たちでも解らないんだ、やっぱり」と思ってさ、それでも訳すところがすごいんだよ。『村上を感じられれば良い』って結論でやんのね。

これもうある種の創作なんだよね。作中でも『翻訳者は世界を作るのではなく、誰かが作ったものを再構築する』ってセリフが出てくるけど、まさにそれなんだよ。

そんな翻訳の世界がのぞけて面白かったな。

芦屋の酒場で飲んでる人が、村上春樹について語るシーンもあって、まだこういうウダウダ語る人がいる酒場は存在するんだと思ったよ。

Scott