黒い乙女Qのレビュー・感想・評価
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黒い乙女Aの原作 ほぼすべて物語っていたAを背後にした作品 この2...
黒い乙女Aの原作
ほぼすべて物語っていたAを背後にした作品
この2作
面白さと試行錯誤が見て取れる。
そしてこの作品によって、物語をどこまで表現して、どこまで余白を残すのかというのを指し示した作品となったように思う。
このQ
ここからAを想像しようもないが、そもそもAがあったという背景がある。
作品のこの背景
これこそこの作品が明確に提示したと言っていいだろう。
提示すべきものと、隠してもいいもの
この2部作に忍ばせたそれらの「背景」
粗はあったものの、それが提示されたのは斬新かつ、邦画の面白さの軸を作ったように思った。
この2つの作品に感じる是々非々こそ、邦画のこの先を作ったのではないだろうか?
背景や主人公にはわからない何か。
この部分の描き方こそ、本作後の邦画の路線図を描いた可能性があるように思う。
このQ ナナの背景はまるでない。
ラナの背景もない。
Qだけ見れば何が何だかまるでわからない。
逆にAだけ見てば、その種明かし感がやり過ぎてしまっている。
2作見て、ようやくわかるが、それでもこの2作が良いかどうかはクエスチョンが残る。
このジレンマ なるほどです。
さて、Qは置いて起き、Aに感じる取って付けた感。
「呪い対呪い」にした是非 または斬新さ
Qには一切登場しなかった概念
それ故、Aの存在理由になるのかもしれない。
ただ、呪いのことはまったく汲み取れない。
ラナの「世界の救済」という動機も面白い。
しかしAでは、ナナの持って生まれた「呪い」のようなものの正体をしっかり描写してほしかった。
終末論に憑りつかれたラナ
その異常性の根源 お多福様による世界救済論
さて、
この2作品 非常によくできていた。
この二つを見た映画関係者は、「余白」という概念に目覚めたように思った。
従来からある「余白」
それをより具体的に、かつ視聴者の腑に落ちるようにすることが、今後の邦画の方向性や面白さだと定義づけた作品だったのかもしれない。
この2作をひとつにまとめることで、より奥深い作品となる。
そのヒントが本作だったように思う。
その意味では相当価値のある作品だろう。
ひとりジャンケン
恐怖の大王
そこそこ資産はあるが子宝に恵まれないという若い夫婦に養護施設から引き取られた17歳の少女と、1日前に他の施設から引き取られた同じく17歳の少女の4人家族に巻き起こる話。
施設の園長と称するシスターの見せ方から始まり、夫婦の話し方や食事シーン等、演出が余りにも大袈裟で期待値下がり捲り。
サスペンスホラーということで、ホラーな振りはありつつも、ストーリーはそこに触れずサスペンスで進行して行き、違和感のあるところもかなりあるけれど、大袈裟な演出でストーリーの真意が掴み難い。
もしかしたらと感じた方向に動き始めたところで上映は終了…。
前後編2部作とはいえ何も完結しておらず、1つの作品を単純に途中でぶった切った感じでこれだけでの評価は正直難しい…。
上げ下げはあったし、続きをみたいとは思ったし、懐かしの騒音おばちゃんオマージュがハマったので一応真ん中評価で。
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