「必然的な恋と、余韻」燃ゆる女の肖像 ターコイズさんの映画レビュー(感想・評価)
必然的な恋と、余韻
必然的に恋におちていく。孤島で、視線が絡み合い近づいていけば自然なこと。
修道院で音楽や文学に触れて静かに暮らすほうがよほど心地よいエロイーズにとっては生きることは容易くない。姉の選んだ道はそう遠くにあるわけではない。でも、彼女にとっては、愛した人と語り合ったオルフェウスの逸話の思い出が、マリアンヌの視線の思い出が、いつまでも残る。再会がたとえあんなかたちでしかなくとも。
ビバルディの夏が、余韻となって心を揺さぶる。
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