「美術館に行ったみたいでした!」燃ゆる女の肖像 Go-Go- Ko-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
美術館に行ったみたいでした!
好きなシーンと感想。
・冒頭の裸でキャンパス乾かすシーン
全体を通して素敵。ずっと絵画を見てる様。
・暖炉前にしてパンを切るエロイーズ・刺繍をするソフィとそれを覗くマリアンヌの横並びシーン
まさに絵。3人とも綺麗すぎ、ソフィが意外と負けず劣らず美・美・美!
・祭りでの合唱の迫力
ホラーかと思う歌い出し。
これが絵の下地になる様なオマージュを感じこの映画の感動を表す様で好き
・祭りでエロイーズが燃える時と直前
直前のぼやけは自分の涙!?と錯覚するほどの揺れ動く感情。
そのあと、すぐ2人が崖でのキスシーンに移って心から「そうだよね!?そうだよね!?」って2人と同じ気持ちになれた。
その後の"キスをしたいと初めて思った時を思い返すシーン"でまさかのその前に!?ってなる裏切り。マジで最高。
・ソフィの子供堕すシーンでの子供
言わずもがな。
何故あの場に子供!?と思う気持ちはコンマ何秒かでどっか行っちゃうくらいグッとくるシーン。
ソフィの相手も出て来ないってとこも映画的に想像を掻き立てられてすごいと思った。
マジ相手どんなやつなん!?
2人同様、ソフィもとっても魅力的だった。
・エロイーズの淫部にマリアンヌ
エロイーズの脇毛に謎の薬や、このシーンでも美しさが勝ってかいやなエロさがないのすごい。
それが28ページに続くってのも最高。
・チラ見せの28ページ
淫部に写るマリアンヌの自画像が書かれた本を持ってエロイーズの子ども?と書かれた絵のこのチラ見せ。
見事な伏線回収。
あそこ、字幕いらないでしょ。笑
・ラスト、オーケストラの迫力
ここも伏線回収。
心が揺れに揺れまくった2人いや、ソフィも入れて3人、いや母親も入れて4人、の感情をドーンと全てさらけ出させたような爆音オーケストラ!
動揺しておでこを触りました。笑
結局、お姉さんの自殺の心境や
ソフィの相手や経緯など、解明されないからこそ、ああなのかな?こうなのかな?って妄想も膨らんで楽しいし、女性メインになってることで後半、ひさひざ登場の男性(ただ座っておはようって言うだけ)のシーンにゾゾっと悪寒がする感じはやられたぁって感じでした。
見た人と語り合いたい映画なのに上映数が少ないの残念。