「『情感』を堪能。」燃ゆる女の肖像 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
『情感』を堪能。
自己を大きく制限された女性たち。
使われる言葉は最小限に抑えられ、交わされる視線や息遣い、表情で描かれる切ないラブストーリー。
主人公にあれだけ瞳が印象的な女優さんを選んだのは、その視線・視点の変化が雄弁に語ることの象徴の意味もあったのだろう。
人物に限らず、あらゆるカットに様々な想いが込められているのが分かる。
もちろんその意味や意図やメッセージのすべてを私が受け取れている訳ではないのだろうが、その『情感』をたっぷりと味わった。
フランス映画は苦手だったが、ここで描かれた物語の歴史的背景や文化などを知らなくても十分堪能できる。
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