劇場公開日 2020年12月4日

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「絵画のような美しい映像から見える怖さ」燃ゆる女の肖像 七星 亜李さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0絵画のような美しい映像から見える怖さ

2020年12月7日
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鑑賞方法:映画館

とにかく全てのシーンが美しく、抒情的。
波の音、暗い部屋、ろうそくの灯り、お祭りでの合唱。
18世紀のブリュターニュの孤島が舞台とのことだが、映像の美しさに圧倒される。

この時代の女性は、結婚して子供を産む道具でしかなかったのだろう。
主人公の女性も結婚はしないのかもしれないが、画家として、自分の名前で描くことはできず、父の名前で描いていたというところも驚く。
というより、女性が仕事を持って、自分の好きな人と結婚する自由を得ることができるようになったのも、まだ100年も経っていいないんじゃないか。
もっというなら、LGBTを公言できるようになったのだって、30年も経っていないと思う。

たぶん、本当に許されない愛、だったんだと思う。
その儚さと人を好きになるのにジェンダーは関係ないという燃えるような思いが、全編から痛いほど伝わってくる。

七星 亜李
talismanさんのコメント
2020年12月7日

ジェンダーとか性別、関係ないと私も思います。だから、この映画を「同性愛」という風にしてるというか見てるかもしれない人の感覚、全然わからない。性別とか何とか関係ない映画だと思う。あと、監督と役者の誰が以前は恋人だったとか、そんなのも全然どうでもいい。なんか、うるせー!失礼いたしました。

talisman