「音楽も説明も極力削ぎ落として語るモノとは。」燃ゆる女の肖像 ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽も説明も極力削ぎ落として語るモノとは。
とにかく全てが美しい。人物も風景も絵画もそして音さえも。
場面を盛り上げようとする音楽は一切無く、だからこそキャンバスを力強くなぞる筆やゆらめく炎の音が印象的なのだろう。
とっつきにくい、わかりにくい、と感じる人もいるかもしれない。が、説明的なモノは何もなくても18世紀がどういう時代だったのかを多弁に語っている。
今ヴィヴァルディの「夏」を聴きながらラストシーンを反芻している。
エロイーズ、あなたはなんて人なんだ!
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