「将来カルト作品と呼ばれそうな匂い」バクラウ 地図から消された村 ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
将来カルト作品と呼ばれそうな匂い
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冒頭こそ訳がわからないものの、ストーリーは明確で中だるみもなく、わかりやすい。
前半は、長老の葬儀で亡くなった人を「魔女」と呼び喚きまくる狂人のような女性や、近代文明とは異なる独自の因習を持つ雰囲気、ひと昔以上前の「空飛ぶ円盤」の登場などから、常識で判断ができないカルト的な内容かと思わせる。そして次々と起こる説明できない不吉な出来事に、あっという間に世界中に蔓延したコロナウィルスと結び付けて、余計に不気味さを感じてしまう。
しかし見終わってみると、自分たちの村を愛するノーマルな村民vs悪徳政治家&雇われ殺人組織の対決で、しかも時代遅れの田舎の人々が、最新の武器を持つ殺人集団に勝ったのだった。最新兵器で攻め込んできた米軍にベトナム民衆が立ち向かったベトナム戦争を連想した。
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