オーファンズ・ブルースのレビュー・感想・評価
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さまよえる孤児たちに惹きつけられる
うだるような暑さ。したたる汗とはりつく髪の毛。どこまでも続いていきそうなのに、いつのまにか終わってしまいそうな夏の感覚に似ていた。
日本なのにどこでもないような異国感。ロードムービーなのでともに彷徨い、旅をしている気持ちになれる。どこもロケーションが素晴らしい。
余白たっぷり、なので合わない人には合わないだろう。懐かしい雰囲気のあるこの作品は、90年代のアジア映画がすきな方はハマると思う。
汗ばむ季節
道端で古本を売って暮らす若い女が友人宅を訪ねるも行方不明で、昔の友人達と行動を共にしながら捜す話。
本人に認識があるのかどうなのかわからないけど、メモとノートに依存する主人公。
訪ねた友人に会えず唐突に他の友人と合流。
しかもその友人も背景に色々あってという面倒臭い背景で、更に又面倒臭い友人達と合流して行く。
多くを語らず説明せずだけど想像にお任せしますという感じはなく、何となく想像がつくところから淡々と回りくどく明かしていくし、回りくどさからかのぺ~っとしていて衝撃はなく盛り上がらず。
冒頭でそれっぽい描写はあるけれど、記憶が欠落する病を抱える主人公という設定を踏まえていないと結構急に変なことを言い始めるし、舞台は日本だけどそれっぽくない雰囲気でつくられていて少し戸惑うかも。
持ち逃げとか瓶とか余計だし、そもそもの登場人物達に魅力的なところとか共感出来る部分がないから響くものもなかった。
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