「我が青春と重なる超マイナーな作品」イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
我が青春と重なる超マイナーな作品
スティーブン・モリッシーの76年から82年(「ザ・スミス」結成前、ジョニー・マーと創作を開始するまで)を切り取った作品。なので極めて観る人を選ぶかと。
いや〜、こんなに内向的でネガティブな青年だったとは知らなかった。不平不満を吐き散らし、NMEに音楽評を投稿するも一方通行で、自分から踏み出すことはせず、職場や仕事になじめず、果ては引きこもったりと……彼のダメダメな面に共感する一方、わかり過ぎるだけに辛くもあった。
しかし、どんな時も詩を書き続けていたのですね。
個人的には彼と同じ歳なので、バックボーンとして登場するディテールに泣かされた。同世代感が半端なく、思わず我が青春と重ねてしまった。ニューヨーク・ドールズ、ロキシー・ミュージック、デヴィッド・ボウイ、モット・ザ・フープル、パティ・スミス、マリアンヌ・フェイスフル、セックス・ピストルズにクラッシュなどなど……
マイノリティーのための超マイナーな作品ではある。そういう意味ではキワモノなんでしょうね〜
コメントする