「観客の感情をきっちりコントロール」神と共に 第一章 罪と罰 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
観客の感情をきっちりコントロール
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「韓国も仏教なんだ」って驚いたのね。七日ごとに七つの裁判があって四十九日ってのも日本と同じ。日本の仏教は韓国から伝わったから当たり前といえば当たり前なんだけど。
冒頭で主人公が英雄的な死に方をして、そこに使者が現れ「私たち三人で、冥界の裁判であなたを弁護します」ってなるのね。七つの裁判すべてで無罪なら生まれ変われるらしい。使者はこの千年で47人を生まれ変わらせていて、49人生まれ変わらせたら、使者自身も生まれ変われるらしいの。
「ん? なんでいま47人? 主人公を生まれ変わらせたら使者も生まれ変われるって設定が普通でしょ」と思うよね。まあ、第二章があるからなんだけど。
それで裁判を通じて主人公がどんな人か解ってくのね。「なにー! それは許せん」「あ、そういうことか、それは許せる。しかも感動した」ってのが繰り返されて、無罪になってくんだけど。ここの作りは練られてる。
途中で弟が怨霊になって「なんだかな、この展開」と思うんだけど、第二章へのフリね。
閻魔大王がさばく最後の裁判では「さすがに、それはアカンやろ」って起訴内容なんだけど、子を想う母の気持ちでもってきたね。「現世で許された罪は……」ってルール設定も絶妙。
主人公は生まれ変わってメデタシ、メデタシとなったところで「次は弟だ」と第二章へ。
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