劇場公開日 2019年5月24日

  • 予告編を見る

「地獄のてきとー裁判」神と共に 第一章 罪と罰 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5地獄のてきとー裁判

2019年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『猟奇的な彼女』(01)や『永遠の片想い』(03)で活躍していたチャ・テヒョン。最近では『もっと猟奇的な彼女』(16)にも出演していたが、顔が全然変わらない若さなのでビックリ。CGかと思ったよ。それに韓国オールスター映画じゃないかと思うほど、見たことある俳優さんばかり。中でもお気に入りなのは判官役のオ・ダルスでしたが・・・

 地獄の世界観・宗教観は日本人でもお馴染みなので、非常にわかりやすい。殺人、怠惰、ウソ、不義、裏切り、暴力、天倫と7つの裁判長がいて、天倫の閻魔大王が最終的な権限を持っているようだ。最近では『TOO YOUNG TO DIE』(16)なんてのが地獄に堕ちてからの設定だったけど、やっぱりテーマは転生できるかどうか、これはもう全世界共通とも言えるかもしれません。

 地獄めぐりツアーが始まっても、どことなく浮かない表情のジャホン。彼は15年前に家を飛び出し、ろう者の母親に会ってなかったので最後に母親に会いたい一心だったため、生きることにも失望しているかのようだった。さらに、彼の唯一の弟スホン(キム・ドンウク)も死んでしまい、怨霊となってツアーも先行き不安となってくる。

 泣ける作品だと期待していたのですが、理不尽な死や軍の隠蔽体質などによって、涙よりも怒りのほうが勝ってしまいました。こいつら生かしておいていいの?などと、復讐心に燃えるものだと思っていたのに、予想外な展開を見せてくれました。カンニムの王朝時代のフラッシュバックだとか、生前の記憶がないヘウォンメクとドクチュンなど、さらに新たに登場する守護神?とか、第二章が待ちきれなくなりました。というか、記憶力がないので早く観たいです!

kossy