「メチャクチャ泣ける韓流『大霊界』」神と共に 第一章 罪と罰 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
メチャクチャ泣ける韓流『大霊界』
消防士のジャホンはビル火災の救助作業中に少女とともに落下。無事少女を両親の元に届けて安心するが何か様子がおかしい。傍には見覚えのない男女がいてこちらを見つめている。他の誰も自分に目もくれない。ようやく自分が死んだことに気づいたジャホンは問答無用で地獄へと連れて行かれる。傍にいたのはジャホンをエスコートするために遣わされた死神で、一目母親に会いたいと懇願するジャホンに四十九日の間に7つの裁きを受けその全てで無罪となれば再び地上に転生出来ることを告げる・・・というイントロに30年くらい時代遅れでやってきた韓流『大霊界』かと一瞬背筋が凍りましたが・・・これはメッチャメチャ泣けるやつです。
ポスターイメージからチャラいファンタジーを想像していましたが全然違いました。いやチャラいというよりも思ってた以上にアホっぽい。しかしながらジャホンがなぜ地獄に落ちたかが少しずつ明らかになるにつれてドラマが丁寧に積み上げられて全然予想しない展開に一気に加速。これ以上は何を書いてもネタバレになるので自粛します。どんな暴投もストライクゾーンにねじ込む韓流映画は邦画の100年先を行っているのではないかと愕然としました。
(余談)ちなみに私は本作をサンパウロの1日限定上映で観ました。こんなキリスト教的世界観に楯突く映画を1日限りとはいえよく上映したなと感心しましたが、うっかり間違って『メアリと魔法の花』という本作と何の関係もない作品を上映してしまうという謎のトラブル発生、たった4人しかいなかった観客の猛クレームの末1時間後に再上映というオマケつき。結局4人に優待券を2枚ずつ配付していたので、このスクリーンに限っては大赤字でした。