「むごい」彼らは生きていた コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
むごい
イギリスに残る第一次世界大戦の記録映像を修復し、BBCの退役軍人たちの証言インタビューと合わせて、ピーター・ジャクソン監督が編集したドキュメンタリー。
冒頭はモノクロのスチール写真を使っていたが、西部戦線でのドイツvsイギリスあたりからカラー着彩の動画に変わり。
塹壕に浸かって壊死した足のドアップや、撃たれて死んだ英独兵士の顔やハラワタまでカラーなのは、なかなかのインパクト。
証言の繋げ方によるものではあるが、「仲間と気軽に祖国のために」と志願したところから、地獄を見て、やっと国に戻ったら市民から差別され汚いもののように扱われ、失業して生きていけないという現実まで、克明に描かれていた。
根底にはピーター・ジャクソン監督の、祖父やその代の先祖たちへの敬意と、戦争を繰り返してはならないという思いを感じました。
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