「統合失調症」システム・クラッシャー odeoonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
統合失調症
精神を病んだ幼い女の子ベニー、母親に育児放棄され施設をたらい回し、医者は治療しているようだが一向に改善しない、可愛くて狂暴、子役の演技は見事だがあまりにも暴力的な少女の様は現実を越えた演出にしか見えない、結局、最後は自殺かい、なんでこんなひどい子供と無能な大人たちの映画をわざわざ撮ろうとしたのか意図不明、観ていて辛いだけの愚作と思ったら ベルリン国際映画祭で銀熊賞をとっている、まったくドイツ人って理解不能、そこでウィキペディアで調べてみたら・・。
脚本・監督のノラ・フィングシャイトさんは住居を失った女性のための宿泊・支援施設「カリタス女性シェルター」のドキュメンタリー映画撮影中にどの青少年福祉サービス機関にも受け入れられなくなっていた14歳の少女に出会い衝撃を受けたようだ。
フィングシャイトさんは5年間、教育支援学校、緊急宿泊施設センター、児童精神科病棟を調査、時には実際に勤務もして施設や機関の職員、児童・青少年心理学者にも話を聞き脚本を書いた。
当初はドキュメンタリーも考えたようだが現実は遥かに悪いのでもっとワイルドでエネルギッシュな映画にしたかったそうで、ベニーのように深刻なトラウマを負った子供たちへの関心を高めるために本作を撮ったと述べているそうだ、確かに誇張はあるが実話ベースとは驚きでした。
「システム・クラッシャー」原題:Systemsprengerは「システム破り」ですが、子供を「問題児」としてラベル貼りするのではなく現在の福祉システムが、極限のトラウマを抱えた子供を救うのに適していないというシステム側の不備を指摘する文脈で使われるようです。日本では保護施設の実態はどうなんでしょうかね・・。
