「死霊館ユニバースは、つまるところ魅力的なキャラクターによるところが...」アナベル 死霊博物館 きなこうどんさんの映画レビュー(感想・評価)
死霊館ユニバースは、つまるところ魅力的なキャラクターによるところが...
死霊館ユニバースは、つまるところ魅力的なキャラクターによるところが大きい。
魅力的なキャラクターとは登場人物だけではなく、呪物であったり、悪霊、悪魔も指す。
基本的には「びっくりさせる」「驚かす」そして「恐怖させる」映画なのだが、根底にあるのは家族そして愛。
凡庸なホラー映画であればストーリーや辻褄は二の次で驚かせてなんぼだし、本作も基本的にはそうなのですが、最後は必ずウォーレン夫妻が上手いこと「愛」の力でまとめてしまうことで、単なるびっくりさせるだけのホラー映画から、続篇を生み出せる魅力をもった作品に昇華させているように思います。
ストーリーは特にどうということはなく、ひょんなことから封印されていたアナベル人形が封印を解かれ、2人の女性と女の子とついでに途中参加の男子1名が恐怖の夜を過ごす・・・・・・というもの。
正直、アナベル人形の封印を解く流れには苛立ちすら覚える程で、まあ理由はあるんだろうなあとは思いながらも観客には分かる「そんなことするんじゃねーよ」な展開で、観ている最中での頭の中のレビュータイトルは「バカ女ダニエラ」だった。結果、あんなことやこんなことでえらい目にあってしまうわけだが、とりあえずなんとかなって、終わり。
だが、最後にロレインさんがグワしとばかりに心を掴むフォローをすることで、結果的に良いものを観た気分にはなる。
この一連の作品「死霊館ユニバース」はこの最後に愛でまとめ上げてしまうところがズルい(笑)。
まあ、本作で1番印象に残ったのはウォーレン夫妻の一人娘ジュディちゃんがとても可愛いといったところでしょうか。あのフェノミナのジェニファーコネリーに通じる・・・というにはまた幼すぎですが。
余談ですが映像特典にある別バージョンのエンディングは止めて正解・・・というか、そもそもあの玉野郎自体不要だと個人的には思いました。