「チープなトレジャーハンター」リゲイン 奪還 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
チープなトレジャーハンター
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16世紀の海賊フランシス・ドレークがスペイン船から奪ったインカの金貨を巡る話だが見つけた宝をサルベージ会社の兄妹で奪い合うという骨肉闘争がメイン。
トレジャー・ハンターものと思っていたら、それらしきシーンは描かれず、強欲な兄の手下たちとの小競り合いが中心。当時25歳、新進気鋭の俳優兼映画監督のガエラン・コネルはインディージョーズのような王道のアドベンチャー映画作りに憧れ、俳優業で蓄えた25万ドルの貯金を叩いて無謀にも挑戦、4Kカメラはレンタル、照明予算は無いのでほぼ日中の撮影、セットは組めないので全編ロケだが、なんとドバイやメキシコ、香港など5ヵ国を回っている、ヘリコプターは現地の知事から借りたそうだし、虎や鷹はアラブの富豪のペットを借用と節約術を極めている。
主人公ジャックは刑務所帰りの考古学者、MIのトム・クルーズみたいに屋根伝いの追いかけっこやバイク乗りの設定、挙句にヘリコプターから落下など気持ちは分かるがやっぱり本家には及びませんね。
おまけに最後は続編を臭わすエンディング、映画好きの端くれとしては、夢追い人のようなガエラン・コネルさんの願いは叶えてあげたいが、エンタメ映画はやはり予算をかけたメジャーの方に魅かれます・・。
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