「生存者たちよ、生存せよ!」エスケープ・ルーム KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
生存者たちよ、生存せよ!
建築構造、どうなってるの!?
まるでゲームや異世界のような、凝り凝りに造り固めたステージの数々にテンションが上がる。
扉を開けて世界がガラッと変わる描写って大好き。
脱出ゲームのやり口や仕組みも面白い。
何の説明も無いまま始まる理不尽、どのタイミングでどんな地雷が爆発するのか分からない緊張感、個性的なキャラクター達の不安定な関係性、どの要素もヒリヒリと心臓を締め付けてくる。
ただ、恐怖感や焦燥感はかなり薄かった。
ボーッと観ているには楽しいけれどなかなか入り込んで楽しめない。
脱落者の死はもっと重く重く味わいたいし、痛みも感じたい。
ゲームが進むに連れてだんだんと大味になっていくのも残念だった。
結局こう行き着くしかないのか…という微妙な終わり。
しかしあのビルがどう作られてあのゲームがどう運営されているのか、とても気になる。
企画側は大変よもう。
コンセプト決めて参加者集めてあの変なインビテーション造って各部屋のトリック決めてそれを造って、って。
どのステージが一番好きかな。
体感的にキツいのは最初の熱地獄かな。
でもやっぱり、ビジュアル的不気味さが圧倒的な病室が好きかな。
最後の意味不明な錯視部屋もいいけどね。いやほんと意味不明だったな。笑ってしまったよ。
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