ビッグ・マネー　男たちのレクイエムのレビュー・感想・評価

いや、面白かった。現在と過去を行ったり来たりする作品は嫌いではないが、この作品の
場合登場人物の顔つき(特に髭の具合)が時代によって大きく変わるので話を追うのにやや疲れる。そこだけマイナスだが実にプロットのよく出来たアクション映画だと思う。邦画洋画共にヤクザ映画は大好きだが、最近見た中ではトップクラスではないか？勧善懲悪的な所や男の友情を描いた所なども僕の好み。そして音楽の使い方も絶妙だし俳優陣が皆演技力がある(知らない俳優陣ばかりだったということもあるだろうが、特にカミラ役とティノ役)。サラブレッドが誰なのかはラストまで分からなかった(僕は女医役かと思っていた)。この邦題はいただけない。サラブレッドで良かったのではないか？

結構作り込んだストーリーで、仲間が死んでいく場面や撃ち合いのシーンなど残虐的要素があり、裏切りの裏切りを連想させるが、結局執着してる警官が犯人という落ち。何か尻すぼみで、？と感じるところが多々あるが、そこはメキシコ映画ってことだろうか。

強盗5人組が金庫に隠した大金を巡り争奪戦を繰り広げるストーリーで、メキシコ産のクライムサスペンス。

期待していなかったこともあり、中々面白い作品のように感じました。テンポもあり、バイオレンスもあり、謎解きもあり、そしてクライマックスではちょっとしたどんでん返しと勧善懲悪的なカタルシスもあり、飽きさせない作品だったと思います。
ただ、謎解き部分は途中から想像がついてしまったこと、時間を前後する手法を私は余り好きでなく少々混乱してしまいましたこと等で、少々評価は下げました。しかし、サスペンス好きなら見て損はない作品だと思います。

競馬場を襲って３０００万ドルという大金を手にした強盗団５人、とりあえず大金を金庫に隠し、５人それぞれが開錠番号を一つづつ覚え、全員がそろわないと開かないようにした。
事件の黒幕と警察がからんでややこしくなる。
メキシコのギャング映画はタランティーノ風。