「タイトルに偽りあり」ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ nobさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルに偽りあり
「ヒトラーVS.ピカソ」
どこが?
ピカソは劇中、廃退芸術家として時々名前が上がるに過ぎない。ラストにゲルニカに纏わる有名なエピソードで映画を終えると、ただそれだけだ。そもそも、歴史的に略奪の的となった美術品は権力との密接な結び付きから生まれたものではないのか?ナチと他の権力者の略奪の間に何の違いがあるのか?あったとしてもホロコーストを行ったという以上の意味はあるまい。
それより、いい加減にナチの過ちを特定の個人に帰する解釈を止めたい。ヒトラーはモンスターではなく、選挙で選ばれた政治家であり、歴とした人間である。
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