「ダイヤの原石の様な作品」アンデッド/ブラインド 不死身の少女と盲目の少年 マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
ダイヤの原石の様な作品
人肉を喰らうアンデッドの少女と瞼に大きな火傷をおう盲目の少年の物語と言う、ライトノベルなストーリーではあるけど、設定に引かれて鑑賞しました。
で、感想は言うと良いね。
荒々しくはありますが、結構好きです♪
全編薄暗く判別のつきづらい場面もありますが、そこは想像力を働かせてw
勿論、いろんなツッコミ所は有るにしても、勢いとパワーで突っ走れるだけのモノはあるかと思います。
互いに報われぬ境遇の中で次第に心を通わせていく行程は純粋で、互いに置かれた立場から考えるとどうしてもバッドエンドなのに、意外と良いラスト。
いろんなエンドパターンがある中で陳腐と言う人もいるかも知れませんが、自分は好きですね。
ダークファンタジーホラーだから、報われない悲しいバッドエンドでなければいけない訳ではないので、むしろ観ていく中でミーナの境遇に共感出来ていくと、このエンドパターンの方が報われた感じがして良かったかなと。
…まぁ、らしくないと言えばらしくないですがw
最初はドキドキなホラーで、ラストには色彩も明るくなっていき、ファンタジー色が強くなっていく。全編はダーク。
難点は95分とそんなに長くないのに、中盤から後半にかけて中弛みがして、思ったよりも長く感じます。
タイトルの和訳は直球で分かりやすくはありますが、別に「The Dark」でも良かったかなと思いますが、それだとホラー一辺倒に思われるからなのかな?
悲しくも切なくて純粋で、適度に怖くてグロくて、ちょっとエロいw
それでいて、ラストは報われた感があります。
殺された人達には申し訳ないですがw
上映館数と上映回は限りなく少ないですが、拾いモノの当たり作な感じの作品です。
ダークファンタジーホラーが好きな方には結構お薦め。荒々しくもダイヤの原石に出会ったかの様な満足感がありますよ♪