グラビティ 繰り返される宇宙のレビュー・感想・評価
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螺旋状?
この種の映画では珍しく時空の歪みでタイムループが起きていると説明、とすればブラックホールや中性子星などの近傍だろうから宇宙船は静止状態というのは矛盾を孕んでいますね。まあ、設定はともかく面白さは中身のドラマ性次第となりますが、音信の途絶えた宇宙船の私的捜索って何なの?、まあ未来だから宇宙と言っても気楽に移動できるのねと解釈するとしても拗れた夫婦間の問題を宇宙に持ち込むのだからちょっと趣向の変わった昼メロ並み。
惑星らしき星の環が無数の脱出ポットだったという衝撃映像は猿の惑星の自由の女神像的なインパクト、ループで起きたことは空間に蓄積されて時間は先へ進んでいる螺旋状の流れというのは面白い解釈でした。
タイトルなし
ハッピー(?)エンドで終わるループもの。繰り返し系は後味悪く終わることが多いので、この回の主人公たちがループを食い止めてすっきりしました。惑星の環と見えていたものが、実はそれまで何度も脱出に失敗した仲間の亡骸たちだと明らかになるシーンにぞっとしました。
過去(選択の)過ちをおかし恋人を失った主人公が、その元恋人のために再び選択をし、未来を切り開く話。
SFにはありがち、それで好きな部類のタイムパラドックス系な話。時空が歪んで、過去と現在の時間軸が交錯する話。
こういう設定好きですよ。時間が歪んだり、タイムワープしたりするの、大好きです。
元刑事のコールとその元恋人がヨリを戻す話。元恋人が何の調査だか分からないが調査船を追う所から物語は始まる。
物語が淡々と進むからなのか、感動が薄い。元恋人を脱出させるために一人でポッドに載せちゃうところとか、もう一人の「未来の自分」がいるから「今の自分」は残ってのこループを断ち切る、は、頭では分かる。けど、実際、もっと葛藤があっても良いでしょうに。忘れられない元恋人とやっとまた分かり合えたのに別れが来るんだよ?
このシーンだけでないと思うけど、全体的にあっさりしているためか、感動も薄く、あまり心揺さぶられなかったな。単にストーリーを見せられただけと言った感じ。
元恋人の今彼(船長)と対面した事で、鏡を拳で割るほど(で、拳から血が流れる)エモーショナルなコールよ、元恋人との永遠の別れがそんなんでお前はいいのか?と小一時間・・・。
アッサリし過ぎ!
好きなタイプのB級SFで、B級にあるチープ感は期待通りで(笑)
しかし、最近のモノはそれなりのCG技術が安価で使えるのですかね?そこそこ宇宙や宇宙船の映像は、しっかりしてる。
セットの部分は、まあね(笑)
ストーリーは、所謂ループもの?で、繰り返される悲劇を如何に逃れるかというものです。
話や流れ、演出は悪くなく観れました。
しかし、全てがアッサリ風味!感動も何も無し!
1時間弱の映画なので話の展開が速いのはまあ、分かるのですが、星に輪が出来るほど繰り返されているループが、こんな簡単な理由で回避出来るのか!
殺す相手を殺さなかっただけって!
2、3回くらいのループで抜け出せそうですが(笑)
そもそも技師に殺意を持つ程、船長(恋人?)に主人公の元妻は感情移入してたのか?
と疑問に感じる程、登場人物の感情描写が全編通してアッサリなのです。
B級だし仕方がない?
てんとう虫コミックス5巻“ドラえもんだらけ”
未体験ゾーンの映画たち2019の作品群の中の一作。
「やろう、ぶっころしてやる。」とは有名な台詞w いかにもパラドックス感溢れる藤子F先生の名回である。
今作はそんなタイムパラドックスの大がかり版といったところである。それに色々と過去SF作品のパクリというかオマージュも多いのでこの辺りの“日の丸弁当”的構成が鼻につく流れではある。多分、チャイナマネーが入っているのだろうけど、ヒロインの元?妻及びその弟(地上での主人公の元バディ)の押しの強さに少々の“ウザさ”を感じてしまうのは自分だけだろうか。色々な要素を入れてみたらこんなお子様ランチに仕上がりましたと紹介しているような中身なのである。
ストーリーパートの地上での主人公と妻の不仲の理由を物語る振り返りシーンが完全に野暮ったい。あの件は別の表現方法があったのではと思う。いかにも西海岸的刑事ドラマの作りで、それと一気に宇宙へのシーンに繫げるのは無理がありすぎて素直に没頭できない。土星の輪が無数の脱出ポッドで形作られていたというオチも、制作側はそれだけ気の遠くなるような同じことを繰り返しているのだという演出をしたかったのだろうが、それと鏡が割られてある、無いの違いで未来は変えられると言われてもダイレクトには結びつけられないのだ。一言で言えば『チグハグ』。それこそフジテレビの『世にも奇妙な物語』の20分枠に収まるようなプロットをこれだけ仰々しく盛った、コレステロール値の高い出来なのである。
原作があるのかは不明だが、SF映画としてせっかく“画に”ような面白い題材なのだから、そこにドラマ性を加える際のバランスももっと慎重さを求めるべきだと印象を強く持った。男女の“嫉妬”を入れ込んだりとか、似つかわしくないエッセンス詰め込んだりとかね。
そもそもAtropa号はなんでデッドエンド迄行くのか、目的が分らん・・・
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