消えた16mmフィルムのレビュー・感想・評価
全1件を表示
失われた無垢な過去に光を。
歳を重ねて思うことは、良いも悪いも強い印象と共に記憶に焼きついた思い出しか、思い出せない。思い出せないということは、そんな過去はなたったのではないか。いや、もちろんあるけど、脳がなきものにしているだけ。かつての写真を見たときに、そのシーンが思い出せないのは、そういうことなんだと思う。 本作は若い頃制作した自主映画作品のフィルムが監督とともに消えてしまったことで、作品に関与した女性3人がその当時を振り返る。シンガポールの当時の雰囲気を閉じ込めた作品。 その映像が、なんだかとてもスタイリッシュに見えた。キラキラしてる。作品を作ることを楽しんでいる感情までもが伝わってくる。 無声映像には純真で無垢な美しい思い出が閉じ込められていて、今の今まで輝き続けている。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全1件を表示