「傑作ではあるが、色々惜しい作品」HELLO WORLD sanchuさんの映画レビュー(感想・評価)
傑作ではあるが、色々惜しい作品
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一言で言うと、『天気の子から、勢いを削ってこじんまりとした作品』という印象です。
こういう表現を使うと、いい映画ではないのでは…と思われるかもしれませんが、映画と
しての出来は非常に良く、ぜひ見るべき作品だと思います。
ただ公開時期的に、『天気の子』との比較は避けられないので、作品評価的にだいぶ損してるところがあるでしょう。
『天気の子』がファンタジーであるのに対し、本作はSF要素が強く、人を選びやすいのもありますね。普段SFに触れていない人だと、なかなか理解できない部分もあるかと思います。そのせいで一番の感動ポイントをスルーされてしまっているような…本当はそこまで難しい話でも無いんですが…。
あと『天気の子』が理屈を吹き飛ばす高揚感を得られるのに対し、本作は今ひとつ突き抜け切れていない…というのも惜しいですね。設定的に、もっと派手なアクションを繰り広げても良かったと思うのですが…(『天気の子』との差別化もできるし)
また、音楽も『天気の子』と比べた時に弱いかな…という印象です。勿論、それぞれの楽曲は素晴らしいんですが、『天気の子』では全てRADWIMPSが手がけているのに対し、本作では複数のクリエイターが手がけているせいか、微妙に統一感が無いというか…
なんか批判的な感想になってしまいましたが、良い作品なだけに『惜しい!』と思えるところが先に来てしまいますね。
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