「お願いだから、遊びで映画作らないで❗」屍人荘の殺人 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
お願いだから、遊びで映画作らないで❗
amazon prime videoで観賞。
劇場で観なくてよかった、かな。
自分の好みに合わない映画をいいと評価する人(観る側)がいても、当然、人それぞれで良いと思っている。
が、しかし、作り手や送り手に対しては、どうしても許せない一線というのがある。彼らはプロであり、市場や業界の品質を維持する責任があるはずで、それを損なう行為は許しがたいのだ。
尤も、その判定基準が個人的な嗜好なのだけれど、、、
今や、観る側に「映画」と「テレビ」の区別がなくなってきているのではないかと思う。区別する必要などないのかもしれないが、自分はこの区別がなくなるのは悲しい。
配信などで手軽に家で映画を観賞できるのはありがたいが、それは映画館への「お誘い」であって、映画は映画館で集中して観るのが理想だ。作り手や送り手は映画館で観るべきものとして映画を作って欲しいと思う。
普段テレビやタブレットの画面で映画を観ている人が、映画館に赴いたとき「やっぱり劇場は違うな、いいな」という感動を得て欲しい。その感動を与えるのが作り手や送り手の使命ではないか。
悪ふざけ映画というものは昔から世界中で作られている。それはそれで良くて、それを楽しむ懐の深さを持ちたいとも思う。
たが、どうも昨今の日本では、作り手自身が悪ふざけを楽しんでしまっているような傾向がありはしないか。
その多くがテレビ界から派生しているように見えて仕方がない。テレビで名を上げた作り手に、演者(タレント)たちが乗っかって祭り上げちゃってる。
観る側も映画への期待値がテレビと変わらなくなっているから受け入れてるのだと思うが、何より作る側が遊んでいることは許しがたい。
テレビ界から多くの才能が映画界に活力を注入してきた。だが、いくらなんでも演出ができない人に監督をやらせてはいけない。
………と、ここまでは最近漠然と感じている憤り………
さて、本作について。
原作小説は未読だが、ミステリー小説として高い評価と人気を得ていると聞く。
原作にもゾンビは登場するらしいが、ドラマ部分、謎解き部分は原作どおりなのだろうか?
一体、この映画を作った人たちは何を観て欲しいのか…
浜辺美波を見せたかっただけなら、もっとそれに徹底できたはずだ。
この映画では神木隆之介が演じる葉村が主人公と狂言回しを兼ねる。
神木の演じぶりは見事だが、彼以外の役者たちの演技がまるで学芸会。
下手くそな役者たちではない。演出がそうさせているのだ。
映画に遊び心を加えるのは良い。だが、映画で遊ぶことはプロがやってはならないことだ。
ストーリーに納得感は得られず、名だたるタレントたちの演技も堪能できず、特殊メイクやエフェクトは稚拙極まりなく、嗚呼一体どう観ればいいのか?
唯一演技力を披露している神木隆之介の芸達者ぶりと、とは言え可愛い浜辺美波のルックスの併せ技で★一つ。
他の出演陣の徒労に★半分。
いや〜おっしゃる通り🦁
浜辺美波さん、全く良くなく、
可愛いだけ。
ゾンビ映画と認識しました。
今年はお世話になりました。💐
また来年も、よろしく
お願い申し上げます🤲