「振り幅の大きさを受け入れられるか否か!」屍人荘の殺人 かわさんの映画レビュー(感想・評価)
振り幅の大きさを受け入れられるか否か!
探偵もののミステリー作品かな?と思って鑑賞した結果、まさかの探偵×ゾンビの融合作品でした(笑)
個人的にはゾンビ映画が好きなこともあり、『なんだこの振り幅の大きい作品は!』と驚きつつ、楽しく鑑賞しました。
ミステリー好きだが推理下手な神木くん演じる葉村は、大学で中村倫也くん演じる明智と2人きりのミステリー愛好会に所属しており、探偵明智と助手葉村として活動しています。
そんなある日、浜辺美波ちゃん演じる剣崎と出会ったことでフェス研の合宿に参加することに。
剣崎も警察に捜査協力をするほどの実力を持つ探偵だったのです。
探偵×助手×探偵が参加した合宿に事件が起こらないわけがない!
しかし、事件の始まりは予想の斜め上をいくまさかのゾンビ発生!?
パニックになるフェス会場と、どんどん増えるゾンビたち。
そんな中で殺人まで起きてしまい、増えていくゾンビに追い詰められながら、犯人はゾンビなのか?人間なのか?
………………
浜辺美波ちゃん演じる剣崎のキャラクターが独特で個人的にはツボでした。
神木くん演じる葉村の「可愛い」に共感しつつ、2人のやり取りを楽しく鑑賞できました。
明智さんが離脱してしまってからの最後の展開は切なかったのですが、剣崎の「あげない、私のワトソンだ」ってセリフが個人的には熱烈な告白に思えたのと、明智さんは自分の結末の先にはそれを望むような気がしたので受け止めました。
(明智と剣崎で葉村くんを取り合いながらトリオで活動してくれても良かったんだよ。とは思いましたが(笑))
最終的にゾンビ化を起こした犯人たちや、その理由は明かされませんでしたが、原作には描かれているのでしょうか?
もしくは続編があったりするのかな?
原作も機会があれば読んでみたいなと思いました。
ゾンビ映画であるという側面をあえてドッキリ的な感じにして、観てビックリ!を狙っている感じがありますが、なかなかコアなジャンルな気がするので受け入れられない人も多い気がします。
私は楽しめた側ですが、ダメな人はダメだろうなぁ。
でも好きな人は好きな映画だと思います!