「ゾンビいる?」屍人荘の殺人 Aerohandさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビいる?
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この一言に尽きます。恐らく原作小説ではなんらかの補足があるのでしょうが、映画だけ観るとミスリード&場の盛り上げのため無理やりぶち込まれているように感じられてしまい、醒めてしまいます。だからと言ってゾンビ要素のないこの作品を想像してみるとこれまたつまらないのですが。
肝心のトリックの方も、感動できない。「あっ、そう。ふーん」で気づけば映画が終わっていました。僕がミステリ作家の書くいかにもなミステリを嫌っているのもあるでしょうが、やはりこの作品も例に漏れず、探偵の推理に納得できません。推論の各段階においては、人間の感情や思考、偶然の出来事などから推測して「可能性の一つ」を選択しているにすぎず、最終的にその推論がすべて正しい確率など相当小さくなってしまっているはずなのにも関わらず何故か正解してしまうミステリ特有のご都合主義がどうにも我慢ならないんですよね、いつも。じゃあ何故観に行ったのかといえば、まあ、暇だったからとしか。
ただ、映像やドラマとしてはかなり魅せてくれて、ドキドキもしたし久しぶりにゲテモノゾンビ映画を観たくもなりました。と言うわけで評価は2.5です。
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