「監督ありがとう」名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) Smellさんの映画レビュー(感想・評価)
監督ありがとう
こだま監督が降りてからのコナン映画はテンポが悪いイメージがありましたが、今作は物凄いスピード感。ダレることなく楽しめました。日本語訛りの英語が飛び交っていて、ちょっと気恥ずかしくなったのが唯一気になった所かな。最後の二転三転する展開もよかった。
この映画では、怪盗キッドが普段どういう世界で生きているのか、一端を覗けたような気がします。
銃創を「このくらいの傷…」と慣れた手つきで手当てする彼。…日常茶飯事なんでしょうね。
月下の奇術師の身体がこんなにボロボロなんて、作中のキッドファンは知る由もありませんね。華やかなステージ上と舞台裏とのギャップは、現実のイリュージョニストのようです、引田天功みたいな。歳取ったらジャッキーチェンみたいに自分で起き上がれなくなりそう。
キッドはコナンを救ってくれるけど、キッドと一緒に行動するということは、常に命を狙われ続けるということなんだよなと抱き抱えられながら撃ち落とされそうになるコナン君を見て改めて思いました。似ている2人だけど真逆の世界で生きてる。
お宝を前に京極と対峙した時のあのハイになったような表情は、やっぱり泥棒なんだなあと。
今までコナン映画でキッドや新一(ではないですが)がここまで出ずっぱりなことがあったでしょうか?
赤井さん安室さんに興味ない私が純黒の悪夢を全く楽しめなかったように、キッドや新一に興味ない人から見たら退屈なんでしょうね。
私は、公開当時劇場で観ていたら何回も通っていたと思います。
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