「個人的には残念、ギャグ感満載」名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) きなこもちさんの映画レビュー(感想・評価)
個人的には残念、ギャグ感満載
総合的な感想
最近のコナンの映画の中で1番ミステリー要素が薄かったと思います。初めて映画の途中で犯人が分かってしまいました。アクションと恋愛を前面に出している感じがしました。私としてはコナンはミステリー、謎解きがあってこそだと思うので物足りなかったです。
それから、予告ではキッドvs京極真となっていましたが、vs…?と感じました。実際にキッドと京極さんが戦っていたのはわずかだったと思います。
細かな点での感想
・空手の大会400戦無敗の京極さんが、レオンの言葉に縛られるような弱々しいメンタルの持ち主だとは思えません。違和感を感じました。
・マリーナベイサンズのプールごと落ちたら普通は死にます。
・最後に蘭が空港で、新一がキッドの変装だと見抜いていたと言っていましたが、では何故プールであんな親しげにしていたのか謎です。
・なぜわざわざ林修先生を出したのかわかりません。
良かった点は、園子の前髪を下ろした姿が可愛かったことと、初の海外舞台だったので新鮮だったこと、作画が綺麗だったことです。
…あとは新たな声優さんの中森警部が観られたことですね。石塚運昇さんが亡くなられて、今回の映画には出てこないかと思っていましたが、最後に観ることができて良かったです。
最近は興行収入がかなり右肩上がりで、制作側も去年を超えようと頑張っていらっしゃるのでしょうが、そのために人気キャラとアクションばかりに頼って重要な謎解きをいい加減にはしないでほしいなと感じました。キャラに惚れるためだけに観に行く訳ではないので。
私としては沈黙の15分や紺碧の棺のような、コナン君と毎回主に登場するキャラクターたちだけの映画がまた見たいです。
この先そういう劇場版名探偵コナンは来ないだろうと思っていますが。