劇場公開日 2019年4月12日

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「見てて恥ずかしくなった」名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) 玉木嶺二さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0見てて恥ずかしくなった

2019年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

潤沢な資金と優秀なスタッフによって仕上げられた映像美を全て台無しにするストーリー展開だった。作画以外に褒めるところが無い。
去年安室にさせて好評だったとある表情をキッドにさせていたあのシーン、安室超えを狙っていながらその人気にあやかろうとしているのが見え見えで、恥ずかしくて思わず目を逸らしてしまった。
今回の目玉のはずのキッドvs京極は前半で終了。
恋人同士になった新一と蘭の甘酸っぱい展開は皆無、むしろsageられた。
コナンといえばスリルショックサスペンスなのに、推理も犯人も薄っぺらくてナニコレ?って感じ。

キッドが一番残念だった。IQ400の怪盗なめてんのか?
敵の誘いに乗って罠にかかってピンチを脱出、という間抜けにも程がある展開を何度も見せられてガッカリ。
始まる前に全ての準備を整え、その場にいる人間の心理を読んで巧みに誘導して盗みを働くのがキッドの魅力なのに、スゲー設備とスゲー運動神経をスゲー作画で表現するだけの勢いだけのバカ丸出しの怪盗にさせられてしまった。
今回の監督、まじっく快斗読んでないんじゃないの?
きっと今後は監督が雑誌とかで得意げに作品の魅力とか苦労した点とか語るんだろうけど、恥ずかしくて読んでられないわ。

玉木嶺二