「新しいけど王道を行く作品」名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) mokka0724さんの映画レビュー(感想・評価)
新しいけど王道を行く作品
初期からのファンです。
批判的な意見も多いですが、私は非常に楽しめました。
一点だけ、コナンくんの見せ場が少なかったのがやはり寂しかったので−0.5です。
ラブコメ要素が多い!と批判的な方もいらっしゃいますが、コナンってそういう作品でしょう。と思ってしまいます。
今までの映画は「恋人未満」の2人を、今回の映画は「恋人同士」である2人を描いたという違いが一番大きいのかなと思いました。
恋人同士の描写といっても非常に初々しく、学生らしい節度のある描き方で微笑ましく思いました。
何より良かったのは無駄な登場人物がいない、という点です。
主要キャラクターには原作設定に沿った見せ場がそれぞれ用意されていて、今作オリジナルキャラクターは犯人含めとても魅力がありました。
犯人役のキャラが立ちすぎてバレバレだったというマイナス点を持ってしても、良かったと思います。
犯人の動機は歴代作品を考えると妥当だと思います。
賞賛されている初期作品も左右対称じゃないからビルを爆破したり、豚のバッジをつけられたから人を殺したり、そんなものですよ。笑
爆発など派手なシーンも超人的なアクションも、今作レベルは劇場版コナン作品には必要だと思います。現実的な描写だったら物足りないです。
賞賛しているのは〇〇さんカッコいいってミーハーな人だけ、と書かれているレビューもありますが、それ以外の魅力もたくさんありますし、男性キャラクターの魅力的なシーンこそ昔からの「コナンらしさ」だと思うんですけどね。。
新しい監督こその新鮮な演出がありつつも、コナンの王道を詰め込んだ「懐かしくも新しい作品」でした。
これからもファンでいたいですし、世代交代応援しています!
良いところは長々と具体的にレビューに書いたつもりですが(^^; 笑
批判と賞賛どちらが本当のファンなのか、などとマウンティングする気もないのでご理解いただけなくても構わないですよ。
ただ少なくとも、賞賛の声を叩いてまで作品の価値を下げようとするお気持ちは理解に苦しみます。