「青山剛昌が作ったような映画だった」名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) 名無しさんの映画レビュー(感想・評価)
青山剛昌が作ったような映画だった
映画.com内のレビューより、高評価/低評価の傾向を個人的にまとめました。鑑賞の際にご参考ください。
【高評価】
・キャラクターに愛着があり、どのような人物描写があるかを楽しみにしている。
・劇場版コナンをアクション寄りと認識し、更には前作をどのように上回るかという点にむしろ期待している。
・アニメ慣れしている。
【低評価】
・名探偵コナンをあくまで推理重視の漫画と考え、近年の劇場版の傾向に納得できず、ストレスを抱えている。
・日常描写より、黒の組織の謎に迫りたい。
・リアリストである。
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レビュー更新時点で5回観に行った。
新監督による作品。今作の監督、脚本家、この方々が関わっていてなぜ「業火の向日葵」や「から紅のラブレター」はあんなに雑なのだろうと思う。
キッド作品として比較するならば、山本/静野監督の1000000000倍良い。
例えば、前作の「ゼロの執行人」では裁判沙汰の厳かさがベースにあり、作品を理解するため警察組織を把握することが前提であった。そうした硬派なストーリーにキャラクターの雰囲気を寄せざるを得ない部分があり、新規はともかく昔からのファンであれば違和感を覚えただろう。しかし今作は原作において確実に描写されていたキャラクター像を、劇場版規模に変えて不必要に誇張させることなく、大切に描いていた。女の子については特に繊細で、センチメンタルな時ほど流れる髪の毛が美しく見えたり、魅力的に描いていた。
また、ファンならば絶対に分かる旧劇場版や本編のサウンドトラックを使っていたのが嬉しい。
恋愛、友情、相棒、親子愛、好敵手、そして作品の核となる推理描写まで全て完璧だった。舞台が外国であるという異質感も無く、むしろよく利用できていた。
良い意味で台詞量が多く、人間関係を複雑に絡めていて大変面白かった。登場人物は全員重要で、必要の無い描写は一切無い。
本当に良かった。
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【追記】
何度観ても作品は素晴らしいです。
私は普段より、映像上から製作者の意図を読み取って研究しながらアニメ鑑賞をしております。私にとって今作は非常に興味深く観られた作品であり、テレビシリーズとの差別化や、前作からの興行収入より見える「期待」に応え、またその次へ繋いでいく歴史の一部として大いに仕事をした作品と思っております。
「劇場版名探偵コナン」の立ち位置はあくまでスピンオフです。そして全年齢対象作品ではありますが、現状は大人料金を支払う層が支えているのは事実です。映画.com内のレビューを見るに、この2点はもう少し認識されるべきと感じました。
ただ、このように高評価レビューをすると、特定のユーザーがレビュー主に向けて「業者」「外国人バイト」「星操作bot」などと攻撃的なコメントを残していくのが気になりました。
評価し合う場としてあまり良い環境ではないと感じましたので、退会いたします。
作品の評価は各々が持っております。
それを他人が変えようとはしないでくださいね。