「7人グループがスマホの中身をさらけ出した末に」ザ・ゲーム 赤裸々な宴 田名部真吾さんの映画レビュー(感想・評価)
7人グループがスマホの中身をさらけ出した末に
クリックして本文を読む
『おとなの事情』という作品のリメイク作らしい。
パーティに集まった仲良しグループの夫妻3組+男性1人。男性はバツイチで、恋人が最近できたが体調不良で今回は1人で参加。
そんな7人がはじめた遊びは、全員のスマホをテーブル上に並べ、電話が来たら絶対に応答しスピーカーで会話内容をさらけ出し、メッセージが届いたら音読するというもの。
後ろ暗いことがなければ昔からの友達なんだからいいでしょ〜ってなことではじまるが、みんなそれぞれ後ろ暗いことを隠していた。
豊胸手術を受けようとしている、カウンセリングを受けている、ネット上で文字だけの疑似恋愛をしている、ガチで不倫して相手を孕ませている、ゲイである、といったようなもの。
とてもギスギスしていくが、直接的なエロはないし、みんなブチ切れて相手を殺害とかはしないのでグロもない。画面自体はとある家の中で7人でごちゃごちゃ話し合うだけの様子を写して行くだけだが、話が面白い。
終盤は少々わかりにくい。
恐らくは、長く描かれたゲームに興じる様子は「もしも」の世界のもので、実際には7人はこの悪趣味なゲームをやらなかったというのが真実だったようだ。
ある種の夢オチで終わるのだ。
どこで「もしも」から切り替わったのかは、螺旋階段をグルグルと回りながら下りるくだりだろう。階段降りてるだけなのに妙に長く、暗示的な写し方とは思った。
夢オチなのでギスギスしなくてよかったねとも言えるが、不倫相手を妊娠させたことや、ゲイとバレたが受け入れられたことも全てはなかったことになる。
本当にいいのかなともやっとしたものは残るつくり
コメントする