劇場公開日 2019年1月5日

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「エログロナンセンスのエロが足りない」温泉しかばね芸者 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 エログロナンセンスのエロが足りない

2025年10月29日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

ドキドキ

2017年制作
2019年公開作品

監督は『恋の墓』『女囚霊』『恐解釈 桃太郎』『日本で一番恐くない間取り』『法廷の死神』の鳴瀬聖人
この作品にもちょこっと出演している田中慧がシナリオ初挑戦

粗筋
脚本家と監督とプロデューサーと制作会社社長がホラー映画制作のため「呪われた芸者伝説」の村へ「ロケハン」にやってきた
監督の目白にいつもダメ出しされイライラしていた脚本家の村井は現地でシナリオを書きまくる
すると呪いのチカラなのかシナリオ通りのことが現実化してしまうに気づいてしまった村井
さらに書きまくるシナリオライター村井

スクーターに乗りながらトンネル内で刀を振り回し村人を次々に斬る芸者菊乃のシーン好き
バイクに芸者は『温泉スッポン芸者』のラストを彷彿させた

小さな花火のようなアニメーション合成が頻発するが意味不明
ホラー映画と芸者映画の融合なら過去の名作迷作のオマージュの数々をふんだんにパロっても良かった気もする
エログロナンセンスのエロが足りない
予算のせいかもしれないが安っぽくパンチが足りない
ラストも良くない
しっかりと映画を作る気があったらもう少し高い評価になっていたはずなのに残念
惜しいなあ

ホラーだが一応コメディーでもあるらしい
確かに僕もそれは感じた
しかしコメディーの概念は人それぞれ
チャップリン曰く「人生はクローズアップで見れば悲劇だがロングショットで見れば喜劇だ」
例えば2019年公開の『ミセス・ノイズィ』を最高のコメディとして絶賛したがコメディだと感じることができず不愉快な思いをした人もいる
自分は物語を第三者の立場で俯瞰に見るようにしているわけで自分が主人公になったつもりで観ることは絶対にない
おそらくその違いだろう

配役
ホラー映画の脚本家の村井実紗に辻凪子
実紗の脚本に登場する枕芸者の菊乃にナカムラルビイ
実紗にダメ出しするホラー映画の監督の目白穣に長野こうへい
ホラー映画のプロデューサーの古市留知雄に錦織聡
目白監督に対してやけにドスケベなホラー映画の制作会社社長の段野大葉に衣緒菜

野川新栄
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