温泉しかばね芸者のレビュー・感想・評価
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エログロナンセンスのエロが足りない
2017年制作
2019年公開作品
監督は『恋の墓』『女囚霊』『恐解釈 桃太郎』『日本で一番恐くない間取り』『法廷の死神』の鳴瀬聖人
この作品にもちょこっと出演している田中慧がシナリオ初挑戦
粗筋
脚本家と監督とプロデューサーと制作会社社長がホラー映画制作のため「呪われた芸者伝説」の村へ「ロケハン」にやってきた
監督の目白にいつもダメ出しされイライラしていた脚本家の村井は現地でシナリオを書きまくる
すると呪いのチカラなのかシナリオ通りのことが現実化してしまうに気づいてしまった村井
さらに書きまくるシナリオライター村井
スクーターに乗りながらトンネル内で刀を振り回し村人を次々に斬る芸者菊乃のシーン好き
バイクに芸者は『温泉スッポン芸者』のラストを彷彿させた
小さな花火のようなアニメーション合成が頻発するが意味不明
ホラー映画と芸者映画の融合なら過去の名作迷作のオマージュの数々をふんだんにパロっても良かった気もする
エログロナンセンスのエロが足りない
予算のせいかもしれないが安っぽくパンチが足りない
ラストも良くない
しっかりと映画を作る気があったらもう少し高い評価になっていたはずなのに残念
惜しいなあ
ホラーだが一応コメディーでもあるらしい
確かに僕もそれは感じた
しかしコメディーの概念は人それぞれ
チャップリン曰く「人生はクローズアップで見れば悲劇だがロングショットで見れば喜劇だ」
例えば2019年公開の『ミセス・ノイズィ』を最高のコメディとして絶賛したがコメディだと感じることができず不愉快な思いをした人もいる
自分は物語を第三者の立場で俯瞰に見るようにしているわけで自分が主人公になったつもりで観ることは絶対にない
おそらくその違いだろう
配役
ホラー映画の脚本家の村井実紗に辻凪子
実紗の脚本に登場する枕芸者の菊乃にナカムラルビイ
実紗にダメ出しするホラー映画の監督の目白穣に長野こうへい
ホラー映画のプロデューサーの古市留知雄に錦織聡
目白監督に対してやけにドスケベなホラー映画の制作会社社長の段野大葉に衣緒菜
ホラー、スプラッターを語るのは良いが、コメディは何処に?
駄目な制作会社での
駄目な演出家と
駄目な脚本家の
足の引っ張り合い。
神社と芸者の霊とは
さすが廃仏毀釈の大和民族!
このまま卒業して、商業映画を作るんじゃなく、大学院生にでも行って、後、何年か学んだ方が良い。
この程度での力量で作品が配信してもらえるなんて、世の中良くなったのかなぁ?
良し悪しの基準がヒットするって事だろうが、どうしたら、この映画で楽しんで貰えるのかが分からない。
結局、僕に取っては、鑑賞本数稼ぎだけの映画になってしまった。
ただ楽しそうなだけ
それが貴方のしかばね芸者
パイオツ…パイオツ…パイオツ…ナニヤツ!?
諸々の粗を振り切る強烈なパンチは期待していた程でもなかったけど、「脚本に書いた物語が現実でもその通りになる」という設定が好きで面白く観られた。
出来上がった物語ではなく、現在進行で書き進めている最中なのが良い。
書いたことが現実に、と気付くのが早すぎるのは少し気になったけど。短尺なので仕方ないか。
脚本家の村井がいないと菊乃は「しかばね芸者」として蘇り人を殺しまくれないし、菊乃がいないと村井はこの世界で輝けない。
どちらが操る側なのか、二人の無自覚な支え合いと憎しみ合いと共倒れにキュンキュンするじゃない。
それが共鳴なのかどうかは分からないけど、確かに繋がるものを感じた。
クライマックスは花火より血飛沫を希望したい。
しかばね芸者はかっこいいし村井は大好きなチェーンソー片手に大興奮だし、せっかく胸熱な展開だったのにそこで軽く扱われてしまうのが少し残念。
サイケデリックな映像ドラッグ的にしてくれたらまた違った印象だったかもしれないが。
細かくてゆる〜いギャグが心地良かった。
すごく笑える訳ではないが、ずっと見てると癒されてくる。頭蓋骨もボンドでくっつけよう。
聞き取りづらいけど独特な単語や言い回しの多いセリフも好き。タイトルもしかり。頭悪いんだか良いんだか。
なんとなく東野圭吾の「名探偵の掟」シリーズを思い出した。
視点は違えど、創り手事情と登場人物の攻防のような設定には惹かれるものがある。
火蛇雀村
瀬々監督の推薦を疑ってしまった
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