「タンスと一人の男」クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
タンスと一人の男
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邦題からてっきりクローゼットに入ったまま世界中を旅する話かと思ったら、そのくだりは最初だけだった。
これはなかなかの珍品だが、悪くはない。コメディかと思いきや、インドの貧困やヨーロッパの難民問題などについて結構シビアな言及もあったりする。おおむねインド映画のノリだが、監督はカナダ人らしい。ただ、イタリアのクラブで唐突にインド歌謡が流れたりするのは無理があるな。あと、どの国に行っても英語で通じてしまうのも謎だ。
全体としては「パイの物語」同様、“騙り”の構造を持っていて、どこまで真実なのかはあいまいなままだ(あの女の子とはどうなったんだろう)。
結局この映画はシャツに書かれた物語を映画化したということなのだろうか…。
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